Suddenly I See

というわけで、行ってきました大阪。ヘトヘトになって帰ってきたけど、さっそくレビューを書きたいと思います。当然ネタバレあり。

これを書いてる今、19日(月)の3〜4限目です。授業がないのでこの3時間、丸々レビュー執筆に費やしてやろうじゃないですか。
タイトルがみのりんと全然関係ない、KT Tunstallなあたりはご愛嬌。


4月15日(木)の夜の23時頃、突然チケットを譲っていただけることが決まり、Minori Chihara Live Tour 2010 〜Sing All Love〜に参加することと相成りましたが、残された猶予期間は実質16日(金)の丸1日。本当は下調べなんぞしていればもっといろいろ準備していけたのでしょうが、俺の残り時間ではNHK大阪ホール(地下鉄谷町線谷町四丁目駅)への行き方を調べるのと、我らが竹馬の友バギーに連絡と土下座をかまして「みのりん観に行くから定期貸せ!」と頼むので精一杯。地元にドン・キホーテでも何でもあるんですが、資金的にも心許なかったし、と言い訳してみます。何せ初めてのライブだったもんで、何をしたらいいかさっぱり分からない。先に正解を書いてしまうのなら、タオルと着替えとサイリウムくらいはあったほうが良かったみたいです。


当日、17日(土)は朝から学校に行ってました。授業はなかったんですが、サークルの新歓ライブがあったので。これはこれで楽しかったですよ。ということは俺は一日中ライブ漬けだったわけか!幸せだなぁ。
とんがりぼうしは個々のバンドや個人としての巧拙はありますが、サークル全体でどうこう、という基準はありません。そりゃ経験者も初心者もいるしね。


購買で昼飯を買って電車に乗って京都⇒大阪(東梅田)⇒谷町と動いたんですけど、正直言って遠回りです。定期券がなかったらこんなルート使わないし、時間もたぶんかかってるんじゃないかな。Google乗換案内でそのルートが出なかったということは、たぶんそうなんだ。個人的にはGoogle乗換案内には経由地を設定できるようにしていただきたいところです。
昼飯はちゃんと食べたつもりなんですよ。土曜日で友達が引っ掛からなかったので、食堂ではなく購買のおにぎりとパンだったんですけどね。普通おにぎり2つとパン1つ食べとけば夜まで死にはしないでしょ?でも今回、普段よりやや少なめの昼食で、おやつもなく、なおかつ夜遅くまでフル稼働していたため、ライブが終わってから胃がひきつるくらい痛い!これは間違いなく胃が自傷行為に走ってるな、と自分でわかるほど痛かったです。リストカットとか、そういうのはやめとけ、ダサいから。


現地に着いたのは開場から2時間も前。移動時間を読み違えたというか余裕を持ったというか、とにかく早く着きすぎたんです。でもすでに物販とか並んでる人もいたし。逆に考えて、取り立てて珍しい物が欲しいわけじゃないんだったら、そこそこの時間に行って、すいてる時に買うのが賢いのかもしれん。ツアーフォトブックが前回のParadeツアーの3,000円から4,500円に値上げされていましたしね。詐欺か。3,000円でも結構買うのに決心が要るというのに、4,500円なんて!
でもきっとライブで振るであろうフラッグと、何気に集めるのが好きなストラップと、こまごました物は買わせていただきました。でも前回の東京に引き続き、服装やらカバンが完全に“そっち寄り”の仕様だったのが何度見ても慣れるということがない。なのにむしろこの辺の服が制服になりつつある感じです。まあ、私服で行っても全然かまわないんだけどね。
物販ではグッズのほかにCDやDVDも(たぶんブルーレイも?)販売されていました。2,000円以上買うと販促ポスターがもらえたんだってさー。欲しかったかと言われたら欲しかったけど、いざもらっても貼るかと言われたらNOですからねぇ。

結局今回入れて頂いたグループは、MAXで14人くらいいたんじゃないかな。年齢層は様々だけどたぶん俺がまた一番若いと思う。上はうちの親父よりも年上っぽい方もいたし。その現状をどう捉えるかはお任せしますわ。大事なのは事象ではなくその捉え方ですからね……。
どうでもいいけど初めて生でのプロモーションカーを見ました。2台が連なって、背中に缶を背負って走ってやがったよ。
あと都会の猫は人間から逃げないと初めて知った。近寄っていっても全然ビビらないのよ。

NHK Osaka

17時開場、今回は2階席でしたが、そう言っても別に見えにくいということはありませんでしたよ。自分の席の前が通路だったのでちょうど手すりがあって、足が疲れていた(そう、ライブが始まる前から疲れてたんだよ!学校行ったから!)俺にとってはちょうどよかった。四方八方すべて人だったら逆にしんどかったかもしれん。さすがにステージから距離があったので、双眼鏡持って行って見てました。これが結構役に立つんだわな。
会場のキャパは約1,400人。1人あたり6,300円で全席指定だから、単純計算で900万円近いカネが動いたことになりますが、それをどう見るか。
会場のBGMには普通のアルバムなどではなく、これが流されていました。普通にみのりんのCDかけると、ライブの感動がちょっと薄れるかもしれないから?でも今まではどうしてたんでしょうねぇ。逆にこのCDは便利だ。普通にインストゥルメンタルとして聴いても面白い。これが7曲入りで2,700円なんですが、2,000円くらいだったら買ってたのになぁ……。1曲あたりで計算したら、「シングルか!」と怒鳴りたくなるような値段だったのであきらめてます。しゃあねぇな。


18時開演。以下セットリストです。

みのりんツアートラック

Minori Chihara Live Tour 2010 〜Sing All Love〜



01. Final Moratorium
02. Paradise Lost- at next nest -
03. Flame
04. Falling heaven's now
05. Love Medicine*
06. tea for two
07. 優しい忘却
08. 純白サンクチュアリィ

 - interlude1 -

09. 孤独の結晶
10. 雨音のベール
11. サクラピアス
12. PRECIOUS ONE
13. Lush march!!
14. メドレー
 Melty tale storage
⇒蒼い孤島⇒詩人の旅

- interlude2 -

15. animand 〜agitato
16. 君がくれたあの日
17. 書きかけのDestiny
18. 愛とナイフ
19. 覚醒フィラメント
20. Perfect energy

Encore

21. Tomorrow's chance
22. Sunshine flower
23. sing for you

1曲1曲レビューしていこうかとも思ったけど、アルバムそのもののレビューを先々月に盛大にやってしまったから、書けることが限られてくるんだわな。だからいくつかピックアップして書いていくことにしましょう。


01. Final Moratorium
プロモーションビデオ通りのグリーンのレーザーが飛び交う。本当にPVの中に吸い込まれたような気持ちでしたね。でも衣装は真っ赤。Paradeツアーの続きだと考えるのも面白いかもしれない。最初からトップギアでとばしていくから、こっちも問答無用で白熱した!でも最初から足が痛かったのでそれこそ手すりがないと飛べなかったですね。


02. Paradise Lost- at next nest -
近年のライブでは絶対に外せない曲。っていうかこの時点で俺は早くもへばってた。すごいのはサイリウムの色が曲毎に決まっていること。これは赤だったかな?俺は電池式の水色のサイリウムをお借りできたので、それをずっと振ってました。


06. tea for two
ここでアコースティックギターが登場。この後は確か07. 優しい忘却、11. サクラピアス、23. sing for youで使ったと思いますが。
この時点ではすでに衣装が水色に変わっていたのですが、全体的な印象がやっぱり歌謡ショーみたいな感じ。


ここでバンドメンバーの紹介。
須藤賢一(Keyboard、バンドマスター
加藤大祐 (guitar)
山本直哉 (bass)
岩田ガンタ康彦(drum)
室屋光一郎(string)

いつものギターのナベちゃん(鍋嶋圭一さん)は今回は不参加ということで。前回のFinal&カウントダウンから大ちゃん(加藤大祐さん)がギターを務めておられます。

07. 優しい忘却
2010年2月から劇場版『涼宮ハルヒの消失』の公開が始まっていること、この作品が自身のいわゆる出世作であり、思い出と感謝の気持ちがあること。それゆえにこの曲には思い入れがあること。そんな話を聞きました。
テレビで歌ってるのは見たことがあったけど、生で聴くとこの人の歌の安定感がよくわかる。CDから比べて全く劣化というものがない。短い音符でもきれいなビブラートがかかるし。ちょっと注意して聴かないとわからないようなところが、この人はとてもうまい。
俺は実はあまり舞台を見ていなかった。座席に座って目を閉じて、うつむいて聴き入ってたんですよ。心拍数や血圧の高い状態じゃなくて、こうしてじっくり聴くほうがきっとこの曲には合っていると思う。

- interlude1 -
この人たちの間奏曲はいつもフュージョンっぽいよね。テクニックを“魅せる”にはうってつけのジャンルです。みのりんが衣装を替えるためにバンドメンバーが場をつなぐ、というのが本来の目的ですが。プレイヤーとしてはむしろこのinterludeに見入ってしまう。中でもドラムのガンちゃんが真っ暗なステージの中でプレイしながら、蛍光色のスティックでジャグリングを決めたのは度肝を抜かれました。プロのドラマーがみんなあんなことをできるわけじゃないでしょ?会場も熱狂。みんな忘れがちな”プロのすごさ”、つまりスタジオミュージシャンの底力というものを垣間見た気がいたします。


11. サクラピアス
ここでまたアコギ登場。桜のイメージからか証明はピンク色。こういうラテンの音楽も好き。


12. PRECIOUS ONE
わがままを言うようですがね……この曲、ギター3本編成なんですよ。エレキのリードとリズムと、アコギ。だからできればそこらへん何とかしてほしいな、と思ってはいたんですが、仕方ないよね。ギターの大ちゃんはエレキのリズムギターを担当。この曲はまた座って聴いてたような気がする。サクラピアスの後だとまた違った意味を持ってきますよね。失恋状態がまだ続いてる感じ、とか?


13. Lush march!!
毎度おなじみ旗振り楽曲ですが、今回は時間の都合上か練習はなし。でもちゃんとSUMMER CAMPのDVD見てたから世宗は完璧だったもんね!っていうか、複数公演に参加するのが大多数なんだったら練習もいらんか。この現実にもまだ慣れない。たまに行くからいいんだよ、ライブってもんは。実際、ライブにも行ってないしSing All Loveの特典ディスクも見てない、っていう人はあまり多くないと思う。今回旗を買って正解でした。別にここで振るだけじゃなくて記念品的な意味合いもあるけどね。


14. メドレーMelty tale storage⇒蒼い孤島⇒詩人の旅
なんというか、なぜかライブで省かれがちなMeltyがここまで降格。俺はけっこう好きなのに、なんで?
詩人の旅は俺が最初に聞いたみのりんの曲だったので思い入れは深いです。

16. 君がくれたあの日


20. Pergect energy
大ちゃんのギターソロが光る。CDの時点ですでに生バンド楽曲だったから、ライブで聴くとより一層、素直にカッコよくなりますね。


21. Tomorrow's chance
「2010年最初の曲」。この曲でテレビに出たりするようになってから何度かじっくり聴き直していますが、俺の受験シーズンを支えてくれた楽曲としてものすごい思い入れと感謝があります。聴くたびに元気がもらえるよね。こういう曲もまた、“ライフソング”なのではなかろうかと思います。


22. Sunshine flower
これから夏がやってきます。会場全体が残る力をすべて吐き出すようにはしゃぎまわる。大ちゃんと室屋さんの両プレイヤーも競い合うようにテクニックを披露。この曲もSUMMER CAMPのDVDを見てからまた聴き直しています。
なんか、先週の三郷(埼玉県)公演ではここは『雨上がりの花よ咲け』だったそうですね。そりゃこっちのほうがええわ。


23. sing for you
やはり最後に持ってきたこの曲。じっくり聴き入るためにほとんど誰もサイリウムを点けないこの空気の読みっぷり。
でもこれも生で聴くとまたじわじわと感慨が。今思い出しても胸がいっぱいになるというのですから、多くを語ろうという気にはなりません。
以前のレビューで書いたのと同じ。少しずつ仲間が増え、応援してくれる人が増えていく。そんな歌なんです。


終わったのが20時30分くらいだったかな。のちにJRに乗ったのが21時40分発の新快速だったことを記憶していますが。
不満点は(毎度のことながら)ギタリストが1人しかいなかったこと。そして歌い方がややアニメ声に寄りすぎていたこと。シンガーとしての茅原実里が見たいので、あんまりアニメ声で歌われても、なんだかな。
逆に良かったのは……全部か。ピンポイントでは思いつかないね。
一生に一度、とは言いませんが、めったにできない体験ができましたよ。ものすごく、それこそまともに歩けないくらい疲れ切っていたので、年に一回でいいかなーとは思っていますが、たまにはこういうライブに行くのもいいんじゃないかな。来月には同じ会場でリチャード・クレイダーマンのコンサートを観に行きますが、間違ってサイリウムとか振らないように気をつけます。
水分補給だけはちゃんとしましたが、晩ご飯とか全然食べてなかったので、前述の通り、帰り道で胃袋が自傷行為を開始。もう泣きそうなくらい痛かったのなんのって、8年前に全身麻酔かけて飯が食えなかったあの感覚、あれが蘇ってきましたよ。草津駅に着いたときには吐くかと思ったけど、吐くものさえないんでね、顔色が悪かった意外は何も起こりませんでしたよ。それでも命からがら23時には自宅に帰り着いて、定期はちゃんと返したけどね!


翌日18日(日)はまた図書館のバイトだったんですが、正直に白状すれば全然足に力が入らなかったし、集中力そのものが完全に途切れてた。白熱するライブに行かれる次の日はオフにしておけるように日程を組むことをお勧めします。今日(月曜日の午後)になってもまだ少し足に疲れが残ってるのに。

繰り返しますが、声優のライブはもう年に一回くらいでいいです。それくらいの頻度で白熱して帰ってくるのが一番楽しいかもしれない。みのりんのツアー毎に大阪だけ1回ずつ行くか?
でもまあ何はともあれ楽しかった。それだけは自信を持って言える。こんなことは俺にとって当たり前だとはいえ、やっぱり音楽っていい。そう思います。