天国への地獄坂

同志社大学に入学してきました。

慣れないスーツと革靴と、人ごみに流されて変わっていく私のせいで疲れきっているので、いい加減な文章しか書けないことをお許しください。あと大学の細かな件に関して説明し始めるとキリがないので、かなり割愛していますがどうかご理解を。


近鉄の最寄り駅である興戸[こうど]駅から徒歩20分はかかろうかというデイヴィス記念館まで歩きましたよ、REGALの真新しい革靴で。キャンパス内外ともにひたすら上り坂だったし、もともとの足のこともあるし、荷物も多いし、かなり気を使って歩かないと爪先を地面に擦って靴をダメにしてしまいそうでした。10時から式が始まり、それに先立って9時半開場なのに9時に行ってしまいました。それでもいいや。膳所の同級生には2人出会いました。後に洛南高校の腐れ縁の友人と一緒に行動したので、知り合いは3人見たことになるのかな。同志社系列内部にも知り合いはいるけど会えなかった。
まあ、『天国への地獄坂』なんてタイトルを付けはしましたが、本当に天国に出来るか否かは自分次第なわけで。


私学というものに始めて行ったうえ、同志社立命館と違って宗教色が強いので、礼拝式の入学式などというものをやっておりました。カルチャーショックです。入学人数が6,000人以上、うち900人強が経済学部なわけですが、とにかく国公立なんか比較にならないくらい人が多いから、入学式が数回に分けて行われるという過酷な現実です。われわれは第1回。


ガイダンスが短く、詳しい説明は明日(2日)に回されているので昼食前に最低限のプログラムはすべて終わっていたのですが、そこで帰ってしまうほど俺もアホじゃあない。一緒に行動している人がいなかったがために独り飯の憂き目に遭いましたが、逆に自分の見たいものを見て回ることが出来るので、或いは初日はスタンドアロンの方がいいのかもしれません。今週末東京に行く都合上、3日にあるイベント(といっても所要時間30分くらいのしょーもない、かつ必須な試験)の日を変えるために事務所に行ったり(しかも結果論としては行かなくてもよかった)するくらいが追加事務で、あとはやることもないので、翌日以降迷わないために校内を3周ほど徘徊。雨の中、革靴で。音楽系、とまでは絞らなく
とも、文科系のクラブでいいところがないかなーと思いつつ。とりあえず渡されるビラはなるべく受け取って。これから行くことが多いであろう食堂など、とにかく食事と授業教室の行き方と位置関係は最低限把握しておかないとアホですからね。まあ、メインとなる建物はたいがい正門近くにあるので、スポーツパフォーマンスの授業でも取らない限りは奥の方に行くことはありません。


途中、とあるサークルさんにつかまりました。合唱サークル『同志社コール・フリューゲル』。これがまた面白いクラブだと思いました。グリークラブみたいに体育会系でもなく、また宗教歌とかばかり歌ってるタイプでもなく。人も曲目もいい意味でこだわりがなくバラエティ豊かでした。合唱曲、ニューミュージック、洋楽……俺はほっとくと自分の趣味に入りすぎて、自分と似た人ばかり友人になってしまいかねない人間ですから、こういうクラブの方がいいのではなかろうかと思います。


たまたま膳所高の先輩がいらっしゃったのでその方ともたくさんお話しが出来ましたし、俺をとっつかまえてくださった方々も最後まで面倒を見てくれた。同じ経済学部の方や、違う学部の方。遠くから来ていらっしゃる方や、府内の方など。言い出したらキリはありませんが、何よりも履修登録のアドバイスを頂けたのが嬉しかった。自分ひとりでなんて決められるわけがない!

ツレが帰ってしまったので単身で飲み会に突入。メシまでおごって頂いて、本当にありがたい。
自分は話を盛り上げるのが恐ろしく下手です。ノリが軽いのが苦手なのと表裏一体の関係にあると言えるかな。変に生真面目な代わりに、弾けるってことが出来ない。かと言って弾けたいと思っているかと言われたら、イマイチ思ってないし。
他の一回生が妙に盛り上げているので様子を探ってみたら、なかなか俺と相容れなさそうな感じ。彼は途中で話すのに疲れてましたね。
居心地の良いクラブでしたが、あくまで先輩方ですから礼儀は絶対に守ります。良くしてもらえればもらえるほど緊張して気を遣ってしまうんです。敬語一つ取っても気をつけなきゃいけないし。それでもまだ社会人になるにはまだまだ遠いし、完璧とはお世辞にも言えないのですけれど、「気持ちだけでも汲んでください」なんて甘ったれたことは言ってられないんです。


突然ですが第二外国語のお話。俺は多分、二外は取りません。同志社大学経済学部は、第二外国語の代わりにコンピューターを扱う授業で言語の単位を埋めることが出来るので、それを利用することにしました。どうせ興味のある言語はなかったし。2回生になる時に気が向いたら初級イタリア語でも取ってみようかと思っています。コンピューターに関しては何とかなりますし、俺なら何とか出来ます。ExcelやWordをビジネスに耐えうるレベルで効率良く使うことが出来るようになった方が、使うかどうか分からない第二外国語よりも役に立ちそう。どうせ役に立たないなら前々からやりたかったイタリア語がやりたいしね。


英語の授業はひょっとしたらネイティブの先生になるかも。オール日本人、オールネイティブ、日本人・ネイティブ半年ずつの選択肢があるんですけど、どうせオール日本人に集中するし、ネイティブの先生にも半年ならついて行けるはず。こんな言い方も何だけど、俺が真面目に頑張ってついて行けないんだったら、レベル設定は誤っていると思う。


まあ、何百回か行くうちのまだまだ1回目。これからどんどん交友の輪を広げられたら嬉しいと思っている次第です。
地獄坂はともかく、大学が天国になるかどうかは、まさに自分次第なんですから。



追伸。
明日帰ってきたら荷物を換えて風呂と飯、そのまま京都にトンボ返りして東京へ行きます。待ってろみのりん!!