何とも思わない振りで笑う

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このところ毎日が群青日和です。

卒業旅行で東京へトリップしてしまうやましが去り際に置いて行ってくれた東京事変椎名林檎the pillowsとKT Tunstallを聴いて日常を過ごしています。
まずはそれらについてお話ししましょう。


林檎のソロよりも東京事変の方が、ヒステリックな部分が薄まって、かつジャンルに幅が出てきた分だけ俺好み。『大人[アダルト]』は個人的名盤の予感。ジャズの雰囲気がかなり濃いな。お気に入りの曲もたくさん入ってるし、俺好みです。
『大人』と『教育』の2枚のアルバム、東京事変を真剣に聴いたのは今回が初めてですが、『林檎の唄』や『大奥』テーマソング『修羅場』などは以前から知っていました。マトモに知っていたのはこの2曲。
群青日和』『透明人間』は、実は何年も前から聴いたことがありました。今聴いても良い曲だと思うけれど、実はもう何年も前から惹かれていたんですね。いろいろあって今はいなくなってしまったけれど、俺がリスペクトしていたニコニコ動画のミュージシャンに中村イネという人がいたんですが、彼が東京事変の曲を好んでよくメドレーに織り込んでいました。新旧のアニソンが中心のセットリストの中で、安藤まさひろの『Moon Over The Castle』などと一緒に異常に浮いていたことを思い出します。
メドレーを聴いていた頃は名前や由来が分からなかったマクロスフロンティアの『ライオン』『星間飛行』やVOCALOIDの『メルト』『ブラック★ロックシューター』『ワールドイズマイン』『恋は戦争』『ダブルラリアット』『炉心融解』なども分かるようになったというのに最後まで分からなかった楽曲たちの中にこの『群青日和』『透明人間』がありました。知らなかった曲に限ってカッコいいと思っていたので、知ることが出来て本当に良かった。
また、とあるサイトさんの二次創作にも『群青日和』から取った『何とも思わない振りで笑う』というタイトルが付いていたので、フレーズだけは知っていました。未完成だったパズルのピースがどんどんつながっていくのが分かる。このままニューアルバム『スポーツ』も聴いてみたいですね。誰か持ってない?


KT Tunstall(ケイティ・タンストール)はスコットランド出身のシンガーソングライターです。スコットランドと言えば2代連続の英国首相(前首相トニー・ブレアと現首相ゴードン・ブラウン)、古くはコナン・ドイルグラハム・ベルモータースポーツにはジム・クラークジャッキー・スチュワートデビッド・クルサードを輩出しています。エンターテインメントならスーザン・ボイルやデビッド・テナントってとこですか。ごめんね趣味丸出しで。なかなかいろんな人が出ていますが、このKT Tunstallもかなり面白い。基本的にフルバンドを好まず、ギターとリズムセクションだけといったことが多々あります。自分がギターを叩いて作ったリズムをペダルを使ってリピートするというような斬新なプレイもやっています。デビューは三十路手前と遅咲きですが、35歳にしてはかなり若々しいです。綾戸智絵でも40でデビューしてるから気にすることはない。
プラダを着た悪魔』や『アグリー・ベティ』で使われた『Suddenly I see』が日本で一番メジャーな曲ですが、どれもこれもアナログなんだけど新しい。威勢のいいストロークのおかげかな。もっと早くに知っておきたかった。部活でやりたかったよ。


KT Tunstallの所属レコードはヴァージンか……というわけでヴァージン・グループのお話。ヴァージン・レコード(現在はEMIに売却されているのでヴァージン・グループ傘下ではない)の存在は知ってたけど、ヴァージン・グループっていわゆるコングロマリットだから何でもやるんですよね。以前F1で佐藤琢磨のスポンサーをやっていたのがヴァージン・アトランティックだったので(これがF1とヴァージンの最初の関わりらしい)、数年間はずっと単なる航空会社か旅行会社かと思ってたんですけど、調べてみたらレコード会社の方が先だったのか。ちなみに今は宇宙旅行会社なんかも作っていますし、ブラウンGPのスポンサーを経て新チームのマノーグランプリを吸収し、自チーム『ヴァージン・レーシング』を立ち上げて今年から参戦しています。まだヴァージン・グループは40年しか歴史がありませんが、財閥やコングロマリットってすごいなぁ。そう思うとさらに手広く会社を持つ三菱系列なんかの凄さが分かり、大河ドラマを見る度に香川照之演じる岩崎弥太郎に注目してしまうのではないかと思うのです。


こないだ梅田で見かけた時から、ペーパーバッグの洋書が妙に欲しくてたまりません。何を買うと決めているわけではありませんが、本屋で何を買うか選ぶという行動を取りたい。でもここ一帯(草津市北部)の本屋では洋書が見つからないんですよ……どこかに売ってないですかね?


最近は睡眠が不規則です。3時就寝10時起床はザラにあります。眠くなるタイミングが24時間周期(本来は25時間らしい)から大きく外れているうえに寝ようと思えば10時間くらい寝られるのでスケジュールがえらいことになっています。まさにニートの極み。目覚ましかけたら普通に起きられるんですけどね。


膳所高の友人達と最後のカラオケに行って来ました。普段行かない人と一緒に行くのは気を使うけどやはり新鮮ですね。前後の予定の都合もありますが、4人中で俺が一番元気だった気がする。オクターブ下で歌うことがなかったからってのもあります。女性曲はあんまり歌わないし、歌う時はキーを-5にしたらだいたい気持ち良く行ける。
専門的な言い方をすれば、-5にすると音程が完全四度落ちるから音階の変化が少ないんですよ。絶対音感持ちゆえにキーチェンジへの対応が遅いので、女性曲はあらかじめ脳内変換したりピアノで練習しておくんですが、-5がやっぱり計算が一番ラク。ただ原曲でhiDまで出している場合に最高音がhiAになってしまうので万人向けではないかな。それなら-7にして完全五度落としてやればいいわけで。とにかく-6=増四度(確認のためにググったら『三全音』ともいうらしい。初めて知った)はダメだ。歌い始めたら大差ないかもしれないけど、対応しきれない不安はある。
ジャンボなかむらで事前に100円で2リッターものお茶を買ったのに店員に見つかってボッシュートされた。まだ返してもらっただけ良かったけど、仕方がないので今ちびちびと消化しています。どうやらドアの窓から見つけたらしいですが、あそこは摺りガラスだったはずなんだけど……。
DAM精密採点や月間ランキング採点で結果が良かった(=上位10%に食い込んだ)曲はhide『Rocket Dive』、米米CLUB浪漫飛行』、L'Arc-en-Ciel『Link』、槇原敬之『もう恋なんてしない』の4曲、ほとんど〜'90年代ばかりなのが悲しい。古くから知っている曲ばかりだけど、『Rocket Dive』は去年の秋から2〜3回やっただけだから、よほどBe-minorのラストライブが印象に残ってるんだな。
水分ボッシュートと『Rocket Dive』とTHE BLUE HEARTSで喉が一旦やられ、それが解消した辺りで限界を突破したみたいで、母音との組み合わせ次第ではhiAまでそこそこ出せるようになっていたのが高得点の理由かと。それを1曲を通じて維持するか、ファルセットの逃げ方が上手かったら行けそうやな。あとやっぱり慣れ。歌い慣れた曲じゃないと無理。
かといってあまりマイナーな曲やアニソンを投入するわけにもいかないのですが、曲目に限界が来て終盤にシェリル・ノーム(starring May'n)の『ノーザンクロス』を使ってしまいました。曲の流れをブレイクしないアニソンとなると自然にシェリルに行き着いてしまいます。それでもかなり浮いてたと思う。


また声が太いと言われました。自分の好きな音楽と自分の声が合ってないのが最大の悩みです。去年の今頃に喉を潰し、喉を開く歌い方に矯正したせいでこんな歌い方になりました。デスボイスの向こう側にある声だとも言われた。
ビブラートも演歌っぽいかかり方しかしないしね。振幅を狭めていくと喉に変な力が入って痛めてしまうから限界がある。大きめ早めに揺らし始めてじわじわ狭めていくのが俺のビブラートだから、本来の演歌の、後から入れるのとは違う。ロングトーンでも、普通に歌っても冗長にならないと判断したらもちろんビブラートはかけないから、何でもかんでも揺らせばいいってもんじゃないわな。


身体が大きくて筋力の強いヤツほどいい声が出るのでしょうか。体格だけが違う2人の人間で比較実験をやってみたい。かと思えば156cmのあの人はhiB♭辺りまでよく通る声で歌いますよね。まあ太い声ではないけれども。
でも身体が小さく筋力(特に腹筋と脚力)の極めて弱い俺は明らかに歌唱向きの身体ではないかな。動き回りながら歌うなんて出来ないし、2時間ないしそれ以上の長時間にわたる安定感というものがない。プラスになることがあるとするならば、貧弱な体格からはアンバランスなくらい胸元がゴツいのと、首周りが実測で40cm近くあることくらいか。あと元々本気出すと声が大きい。この首なんかが今の声質を作っている原因ではなかろうかと思っています。


うまくなりたい、もっといい声で歌いたいという願望はあるけれど、今の歌唱レベルでもカラオケを楽しむには充分ではある。でもこれから他人様に聴いていただく機会が増えるのであれば、よりうまく、より洗練された歌を求めるのは自然なこと。ゆえに、今はまだ――永遠に、自分の歌に満足することはないのではないだろうか。最近はそんなことを考えながら、それでもカラオケは楽しくてたまらないのです。