さあホイッスルが吹かれて、前半戦終了。(ジョン・カビラの声で)

私立大学受験前半戦終了。軽くレポートなんぞを。

一.二月四日 立命館大学 文系A方式

いやあ、地元っていいですね。朝7時半に起きても余裕で間に合う。昨年末にやましにもらって以来、センターに引き続いて香川県の『合格せんべい』を一枚いただきました。
いざびわ草津キャンパスに行ってみたら地元人が多数。玉川高校の上位陣とかだと、第一志望としての人気があるみたいですね。あと某TDJ高校の人が滑り止めで来てたわ。
校舎はだだっ広いがあまりキレイだとは思わない。外が寒かったので暖房の効きがやたら強く、したがってやたら暑い。
ビタミン剤を飲んで来なかったのもあったし、何よりも未知の世界にビビっていましたので、英語はエンジンがかからないままなんだったんです。だからいつもなら疑いすら持たないところでちょっと迷ったりする。レベル高く感じたけど実際はそれこそ例年通りだったのかもしれない。
国語は一応日本語が書いてありますからね、しかも答えが書いてあると思えば大したことはないです。でも記述が短すぎて書きにくい!40字っていうと短めのセンテンスがひとつだけ。ピンポイントで見抜かない限り、そんなんで説明できるかいな。
数学が……立命館の数学はクセがあるのは知ってたけど、罠にかかった。記述を求められる大問?が途中で引っかかってノックアウトされた上に、大問?が未経験すぎてレスポンスだけで解けない……ひょっとしたら一番失点が多いかも。
手を抜かないでちゃんとやったにもかかわらず毎時間眠くなる。カッターシャツだけでも暑いんですけどこれ以上は変質者なので自粛。っていうか英語も国語も問題量は倍でも対応できたよ。
休み時間は基本的に堅田から来た膳所高の友達(ギター班の仲間)と一緒でした。俺も緊張感なかったけど彼の緊張感も欠けており(昔からだ)、DSのバンドブラザーズで作った曲をアナログ接続でウォークマンに録音し、それを俺に聞かせるという意味不明な遊びまでやっとりました。バスドラとハイハットがやたら印象的なリズムを刻む曲でしたね。


二.二月五日 同志社大学 全学部日程

実は四日の夕方に昼寝をしてしまいまして、寝たのは3時。起きたのは6時30分でした。普通に学校の授業ならそれでも平気なんですが今日はさすがにね。あんまり言っちゃいけないけど現状で一番通う可能性の高い大学の入試ですから、伝家の宝刀キユーピーコーワゴールドを服用し、またしても香川県の『合格せんべい』をバリバリ。
朝7時45分からバギーと一緒に電車へ乗る。車内で何か教えようかとも思ったけど思いがけずくだらない会話が弾む。結局バギーの降りる山科まで技術的・理論的なアドバイスは出来ませんでした。まあ、(バギーに限らず)付け焼き刃で切り抜けられるほど甘いとは思えないから一緒だろうけど。
そこから京都駅、地下鉄、今出川まではひとりぼっち。槇原敬之『GREEN DAYS』『ムゲンノカナタヘ〜To infinity and beyond』辺りをヘビーローテーションで聴きまくる。『世界に一つだけの花』『Turtle Walk』などは反戦要素があり、戦うモチベーションが下がるので封印しました。
地下鉄の今出川駅で同じクラスの女の子と会った。外国語学部志望なのに同志社はまったく違う学部受けるって……なんで!?
席についたらすぐに膳所高図書委員の仲間が来た。その後さらに膳所高生。そして(またしても暑かった)教室からエスケープしてまた無駄に洗練された無駄のない無駄話をしていた時。
階段を昇ってくるその姿には後光が射している!我らが学志舎が誇る受験の現人神、やまし降臨です。
俺が彼の予定を勘違いしていたようで、俺と違う日に受けると思っていた同志社の入試、同じ日だったんです。しかも同じ試験場。俺達には毘沙門天がついていらっしゃる!これは勝てる!ちなみに俺はやましと同じ試験問題で受験するのは中学の頃から数えても初めてです。いい思い出になった。
いざ問題が始まってみたら拍子抜けでした。英語の文章は(オクスリの力で頭が冴えていたこともあってか)昨日より遥かに簡単やったし、しかも選択肢はほとんど記号。オマケみたいな、それこそグリコのキャラメルのオマケみたいな(祝・オマケ復活!)申し訳程度の英作文と和訳があっただけ。テーマは『色の印象が人間に与えるイメージ』『人類の生活の記録・ゴミ』『ガチのボクシングとダイエット向けボクササイズの違い』。スイスイ読んでスイスイ解きました。
昼飯はテラス席が取れました。今出川キャンパスの正門を見下ろしながらやましと昼飯というのも良いものですな。校舎がハイカラかつキレイだから趣があってよろし。これがBKCに欠けているところですよ……さすが京都のど真ん中の文系大学、草津ベッドタウンのはずれとは魅力が格段に違います。窓(3階)から下界を見下ろして一言、「人がゴミのようだ」。最高ですね。
国語が面白かったんですよ。俺は普段は古典から先にやるんですが、今回もそうしようとしたんです。で、現代文のページを追加する時にチラッと見えたワード“シトロエン”……オラ、ワクワクして来たぞ。
古文は『浜松中納言物語』というマイナーな物語。知らねえ。シトロエンに心奪われて深く読めなかった。それでも問題ないと思うけど。
待ちに待った現代文は原克『流線型シンドローム』というこれまたテラマイナーかつ誰得な書籍。ロラン・バルト(哲学者)が阪大の過去問などに続き3度目の登場。みんな大好きロラン・バルト。テーマはなんと1920年代〜のモータリゼーション!クルマだ!微妙に分野は専門外とは言え一般人とクルマヲタの差は圧倒的。これは勝てる!(2回目)
1920年代のハーレーダビッドソンのオートバイと1950年代のシトロエンDS19に見る流線型デザインの社会的記号性についてでしたね。本当にコレは一般人には無理やって……。DS19、どっかで聞いたと思ったら、“サスペンションのシトロエン”の伝統に相応しく、ハイドロ・ニューマチック・サスペンションを採用したあのシトロエンDSだったんですね。誰もそんなこと求めていないとは言え、さすがにそこまで思い出す余力はなかった。ちなみに解いてる最中はシトロエン2CVが脳内をバタバタ駆け回ってましたよ。
戦前、かつ流れ作業による自動車の大量生産が可能になった時期において、T型フォードみたいな馬車っぽいのに対して流線型デザインは未来の象徴だったわけで要するに専門すぎて吹いた。スタインベックの『怒りの葡萄』なんかも同時に読まされたけど暗喩が露骨すぎてワロタ。俺でもここまで露骨だと分かってしまう。
ただモータリゼーションをやるなら第一次世界大戦からの復興のための雇用創出に関してニュルブルクリンクを取り上げて欲しかった。まあそれをやるとアドルフ・ヒトラーを善人として登場させなければならず、キリスト教系の大学のプライドとしてそれはどうなのかと。
科学誌『サイエンティフィック・アメリカン』1913年1月11日号に掲載されていたという(カール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーによってガソリンエンジン駆動の自動車が作られた1886年からまだ30年も経っていない!)『未来の車』。「(密閉容器的な意味で)潜水艦にますます似てくる」「(1950年代のF1とは違う意味で)葉巻型になってすべてを収納し、タイヤだけが露出する」「車高が下がりステップが不要になる」「フロントガラスができ、雨除けや風防は廃され、ルーフは布ではなくなる」「空調は完璧」「(葉巻型故に)ドアは湾曲し地面に近づく」「後部にトランクが出来て荷物とスペアタイヤが置ける」……唖然。なんでそんなことが予想出来たんだろう。


数学はちゃんと出来ましたよ。微積分や確率の計算も思ったよりラクだった。ツッコミ所さえないんです。


アフターで京進3SK英語3バカトリオで四条寺町通りへ……久々にめちゃくちゃ歩き回って足が痛いです。しかも昨年4月の校外学習以来のアニメイトゲーマーズ。本当に久しぶりです。無料で行ける範囲内にあると人間的に堕落する法則はやっぱり有効でしたね。忙しかったからずっと行けなかったけど、もし近所にあったらと思うとゾッとする。いくら搾取されていたことか!
ゲーマーズで『Parade Minori Chihara Live Tour 2009 Live Photobook』がまだ残っているのを見つけて思い切って購入しました。2800円也。また3000円程度の衝動買いか……後悔はないけど無計画にもほどがあります。まあ、4月のみのりんストリングスアルバムが同じくらいの値段で7曲しか入ってないことが分かったので買わないことにしました。先行投資が過ぎる気もしますが貯金が削られるのは覚悟の上です。
このライブ写真集、以前Take Fiveで紹介した『Crescendo』とは比較にならないほど大きく、縦は35センチ以上、横は25センチ程度あります。本棚の本の中で、グラフィック世界地図や『ウォーリーをさがせ!』と並んで一番デカい本になりました。たまにはこんな贅沢も一興かもしれませんね。


3日に草津市内でコミックを1冊買ったんですが、こんなことなら本屋のポイントによる200円割引にかえても買うのを待てば良かった。ゲーマーズの特典でポストカードがついて来てたし。何を買ったのかは次回の記事でどっぷり説明するので、今回はここまでということで。