寺を焼く 2人いつのときも 拝み通し あなたとわたし錯乱坊

絶賛自宅警備中です。

作家のJ.D.サリンジャーが亡くなったそうですね。『ライ麦畑でつかまえて』の作者だと言えばお分かりでしょう。
高校生の間に読んでおけて良かったよ。高校生の汚い口調として書かれた雑な文体とか、そこに描かれていた60年前の若者文化に対して必ずしも共感できたわけではなかったけれど、そういった試みそのものはものすごくチャレンジングなことであったと思う。要するに、好みには合わなかったから俺は個人的には好きにはなれなかったけど、名作であることに疑いの余地はないということ。今の若者、そして“かつて若者だった人たち”を惹き付けてやまない小説だったと思います。


JALだけでなくANAまで赤字。日本の飛行機は安全で“滅多に落ちない”からと、ANAのロゴデータを御守り代わりにしていたというのに業績が“落ちて”います。やばいやばい。
ついでにトヨタも赤字から脱却できず。普段の黒字の規模からすれば大したことはないんですけど、泣く泣くF1やめたんだから、次の四半期辺りからはそろそろ調子を取り戻していただかないと困ります。
っていうか、トヨタは部品下請けに対して原価3割減を要求しているそうですね。ただでさえ売上が3割落ちているから単純計算で0.7x0.7=0.49、下請けの収入は半分になります。こういう時に本社は下請けに融資して一緒に不景気を乗り越えていくシステムがあるらしいですけど、だからってそれは……。
こうやってみんなヒィヒィ言ってるのに、青山王子、アンタは年相応の貫禄すらないのかと。社長は社員に贅沢してるところを見せてはいけないんです。財界人なら、“メザシの土光さん”こと故・土光敏夫さんを見習いなさい。


4月から『けいおん!』第2期が始まるそうで……たった1年で2期というのが早いのか遅いのか、とにかく大反響を受けて2期が決まったことは確かです。反響に対する制作サイドのレスポンスに関しては後ほどたっぷり書きますので。
DVDまた借りて見直さなきゃならん。でも何よりも楽しみなのは新しい楽曲が書き下ろされること。同じ京都アニメーションでもENOZの曲がUS系だとしたら放課後ティータイムはUKロックっぽいかな。
こういうシンプルで分かりやすい曲が好みなもんですから……この下品になりすぎない曲調は今はなかなかJPopで巡り会えませんね。スピッツとかが比較的近いと思ってるけど、今の流行りじゃないと思われてる気がする。flumpoolBUMP OF CHICKENには同じような印象は受けないし(この2つのバンドはすごく似ていると思うんですが)。Rockim' On (Japan)誌を読めばそういうバンドに巡り会えるかもしれない。
前回ミニアルバムが若干詐欺に近い値段で発売されましたが、今回はOP、EDシングルの他にフルアルバムを作ってほしい。10曲くらい入ってたら最高ですけど3,000円取らないんなら曲数減らしてでも。そこまでやって初めて、“仕事をやりきった”って言えるんじゃなかろうか。


勢い余ってミニチャンプスの1/43スケールのBAR006(2004年)・佐藤琢磨日本グランプリ仕様をOFF HOUSEで買ってしまいました。佐藤琢磨の乗ったマシンの中では一番コンペティティブ(その年その年の中で競争力があった)なクルマでした。それでも琢磨にだけトラブルが多発、予選フロントローを獲った時はエンジンブローアメリカ・インディアナポリスでこそ3位表彰台を成し遂げますが、結局その年は“表彰台1回止まり”でございました。今回のモデルは琢磨がセカンドベストの記録を残した鈴鹿仕様でしたが、やっぱりマシンに結果がついて来なかったことが悔やまれる……。そしてBARはホンダ、ブラウンと名を変えて気がつけばチャンピオンに……人生ってのはこうも違うものなのか。ひょっとしたらブラウンは琢磨とバリチェロだったかもしれないというのに。


土曜日の朝日新聞朝刊によれば、大阪大学経済学部、金曜日までの出願で0.8倍。もちろん俺みたいに様子見を決め込んでいる輩もいるでしょうが、2月3日までにどれだけ出願が殺到するかが見物ですな。今年は3倍を切ると思うんですけどね。阪大経済学部、いいところなんですけど微妙に影が薄い。豊中キャンパスは理系が幅を利かせてるしな。


私立大学受験が終わった2月10日に一度ダイヤを合わせて下見しに行くことになりました。帰りに梅田のブルク7か四条の京都シネマに立ち寄って『涼宮ハルヒの消失』見てこようかと。本当にアニメしか見てないな。今年『トリック』『半島を出よ』も見たいから、別にジャンルは限定してないけどね。
消失は上映時間が163分もあるんですけど……どれだけ大作やねん。上映館少ないくせに頑張ってますよね。長い映画といえばメジャーどころなら上映時間5時間を誇る『風と共に去りぬ』、変化球ではありますが元々は1本の映画だった『レッドクリフ』2作とか。日本にはあんまりないですね。
京都シネマって、かなり小さい映画館らしい。MOVIX三条でやれよ!と言いたくもなる。まだうちは京阪神ベッドタウンだから救いはありますが、中国四国地方は全滅したそうです……。
エヴァ新劇場版なんかは上映館数を絞ることで満員御礼を達成したけど、今回は……深夜アニメの映画化だから限界があるのか、上映館数を絞ることで希少性を高めているのか、リピーターを掴みやすくしているのか、下手したら全部正解の可能性もありますが、テレビシリーズ視聴必須だし、ファンという特定層の客しか狙えないっていうのが真相なんでしょう。あとの理由は理由ではなく結果的に付いて来た副作用(?)なのではなかろうかと踏んでいます。


月9ドラマ・コードブルーが映画化される夢を見ました……普段コードブルー見てないのに。そういえば医療ドラマってあんまり映画化されていないような気がするけど、コードブルーならもっと映画館らしいダイナミックな映像を取り入れることも可能かもしれないですね。
そういう大劇場で見たい大作もあるけど、小さな映画館とか自室でDVDでとか、比較的おとなしい見方をしたい映画ってのもある。恋愛映画はたいていこっちかな。ピアノバラードが似合うような静かな、間合いと静寂を楽しむタイプの映画はこっちの方が好きかな。
あとコメディ映画って映画館で見るもんなのか?かなり古い作品になるけど、本木雅弘主演『シコふんじゃった』なんか、コメディ映画の中では名作だと思うけど、映画館で見たいかと言われると微妙。ただ面白いのは保証出来ますね。竹中直人の指導者役魂がこんな昔(1992年)から発揮されています。後の『ウォーターボーイズ』とか、『のだめカンタービレ』のシュトレーゼマンだとか、そういった若者に指導する変人指導者のルーツのひとつと言って差し支えないでしょう。


ドラマの映画化はなかなかいいと思う。大人気の反響ってことだから。でも最初から映画と抱き合わせになっているのは商売として汚いですよね。『LIAR GAME』も1期が好評だったとはいえ、その最初から“続きは映画館で!”なスタンスはどうなのよ。映画化の希望があってから動き出すのでけっこう!『スシ王子』は逆に映画の方が先行した企画だったらしく、あくまでテレビドラマがプロローグだったようで。


その意味で『消失』は映画先行だったのではないかと思う。というか、『消失』先行で、それが2期なのか映画なのかでもめて、結局2期を空きのエピソード消化に使った(同じストーリーを8周したり、原作小説で55ページ区切りにしたり)わけで。ただ救いなのは抱き合わせと言っても完全に縦一繋ぎのストーリーではないということ。それが『LIAR GAME』との違いかな?と思ってしまいます。