蒙古以南って支那

先日風呂に入ってる最中に脳裏に浮かんだフレーズです。掛詞ではありますけど特に深い意味はありません。

身体と頭を洗いながら、1274/1281年の文永・弘安の役の時の高麗軍ってさぞかしやる気なかったんだろうなぁとか、こないだNHKで見た元徳五大老宇喜多秀家関ヶ原の後に八丈島に流されて50年も暮らしたんやなぁとか、なんで郵便事業創設に尽力した前島密(ひそか)の切手がたった1円なのかとか、そういうどうでもいいことを考えていました。今年のお年玉切手はケロロ軍曹らしいですね。昨日郵便局に行ってきた時に初めて知りました。350円切手というファンタスティックで愉快な切手があることも初めて知った。


話は戻りますが、元寇のときの元軍の戦艦が嵐にやられたのは、モチベーションの低い高麗造船所(仮称)の雑な仕事のせいでもあると聞いたことがあります。元のモンゴル連中は遊牧民でしたから、いわば戦艦を造る技術なんてないわけで、征服された相手からむりやり「お前ら戦艦作れや」なんて言われたらそりゃあやる気もなくしますわな。
文永の役の時は日本の戦のしきたり・鏑矢(かぶらや;戦闘開始を知らせる音の出る矢)を見て大爆笑、最新兵器「てつはう」でサムライをボコボコにしようとしたら援軍に戦況を逆転され、弘安の役の時には既に日本軍は敵の戦術を研究し尽くし、陸上での白兵戦を挑んで元軍を圧倒したそうな。日本のサムライのスピードや剣術の能力に元軍は歯が立たなかったと。そりゃあ150年前まではサムライの義務教育っていうくらい剣術をやっていましたからね。個人で戦えば日本の武士にかなう民族はなかなかいなかったんじゃなかろうか。


TOYOTA F1写真集『全140戦の記憶』Time to say goodbye」見つかったーっ!!
木川のHYPER BOOKSに行ったら見つかりました。さっきまで思い出に浸っておりましたよ。写真に添えられた撮影者のコメントひとつひとつがまた涙を誘う……どんなに調子が悪い年でもトヨタを信じて応援し続けたあの頃の自分を思い出してまたしても涙。ヤルノ・トゥルーリの5年半にわたる力走と表彰台を振り返ってまた涙。本当に楽しかったです。3,000円出す価値はある。


で、3,000円出す価値のあるものその2、『涼宮ハルヒの消失 オリジナルサウンドトラック』。映画の方も私立大学受験が終わったら行って来ようかと思っていますが……細かく本を買ったりするということがしばらくはないのでこんな思い切ったカネの使い方が出来ます。
普段サウンドトラックを買うことはめったにありませんが今回はジャケ買いに近いかな。もちろんサウンドそのものにも大きな期待を持っていますが……シドニーのエミネンス交響楽団というオーケストラの演奏らしいんですけど、調べてみたらまた変わった楽団でありまして。2003年に当時22歳だった日本人(豪州に永住)ヴァイオリニスト、由良浩明が創立、主にゲーム音楽や映画音楽を演奏する世界初のオーケストラということです。そんなうってつけなオケがいるもんなんだねぇ。
普段オーケストラってあんまり聴きません。持ってるCDもモーツァルトの安いやつが1枚。『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』とか、メジャーパートだけ全体から抜き出してるだけのやつ。そういうの嫌いな人いますよね。
普段クラシックを聴くときは、ピアノオンリーの曲をリチャード・クレイダーマンなどのコンテンポラリー・イージーリスニングとごちゃ混ぜにして聴きます。あんまりそこに境界線を設けてないんです。現代クラシックっていうジャンルがあるくらいやし、何年より前の曲がクラシックだって明確に決まっているわけでもない。音楽だって長い時間をかけて不連続的に変わっていきますからね。ショパンの『ノクターン第2番』とクレイダーマンの『渚のアデリーヌ』を同じ土俵に置くってのも面白い。
クラシックからは外れるけど、かつては森進一の歌い方は下手だと見なされてたわけで、要するに上手い下手や高尚・低俗なんて価値観は長い歴史の上で見れば一時的な物差しだし、じわじわと市民権を得てひっくり返ってしまうこともある。個人の価値観だって人生経験を積むにつれて変わっていくことはいくらでもあり得る。周囲に流されるだけの価値観なんかでは話にならないけど、自分自身の経験によって物事への評価が変わってしまうのならば、ある程度は仕方ないよね。


サントラは上記の通りですが、主題歌『優しい忘却』のプロモーションビデオがニコニコ動画Youtubeに上がってました。俺が待ち望んでいた純バラード!『PRECIOUS ONE』もいい曲でしたが、どうしても普段の作曲家陣(Elements Gardenなど)の色や、レコード会社が押している作風に染まりがちだったので、ここまでシンプルな曲は普通は出しにくいんですよね。それはやはり、今回に限り映画のイメージを優先させたからなのではないでしょうか。歌詞も正直に言えば『Sing All Love』のテーマに合わないし、無理矢理アルバムに入れなくて正解かな。
作曲家縛りという意味で言えば、『Sing All Love』には嵐とかジャニーズの曲を作りまくってる人も参加するそうなので、また一味違った曲になったら面白そうです。
ジャニーズの歌もいい曲はいっぱいありますよ。ただ、パート分けもあまりやらずに男がよってたかって歌ってるっていうのが何だかな。ひとりひとりが下手でもごまかせるし。その意味で、歌しか勝負手段がないのに野郎どもが(女性でも)寄り集まってるのはあんまり好きじゃないです。あと合唱もさほど好きではない。EXILEみたいに2人の棲み分けがちゃんと出来てたり、ゴスペラーズみたいにきっちりパートが分かれてたり、CHEMISTRYみたいにハモリが前提だとそうでもないんですけど。


フェラーリは新車『F10』が投入したので写真見てきました。スペイン人のフェルナンド・アロンソが引っ張り込んだサンタンデール銀行のロゴが映えます。マクラーレンから拉致してきたわけではないので来年は2チーム+ザウバーペドロ・デ・ラ・ロサさん(スペイン人)のスポンサーをやるみたいですね。両方に投資しとけばどちらかがチャンピオンチームになるだろうというその根性、汚いぞ。
でも、マクラーレンのスポンサーになったことでブランド認知度が20%から80%まで上がったらしいからやめられないんでしょうね。日本じゃこうはいかんぜよ。
だいたい日本でのメディア露出がほとんど深夜のフジテレビだけですから……レッドブルは一般の方々にはコマーシャルの方で有名でしょうしね。


レッドブルの“翼をさずける”……っていうキャッチコピー自体、英語の“GIVES YOU WINGS”の訳なんですが、これが印象に残っている人がかなり多いみたい。コンビニならたいていどこ行っても置いてあるし(ローソン、セブンイレブン、サークルKは確実にあったはず)、日本市場進出は大成功と言えるのでは。
日本で大きくレッドブルを宣伝している媒体の一つは飛行機のエアレースのスポンサー。お台場でやってたらしい。あとはウインタースポーツの類かな。
レッドブルはこういう取っ付きにくいスポーツ――エクストリームスポーツといいますが、そのスポンサーをやるのがえらく好きです。F1ではザウバーの支援からジャガーミナルディを相次いで買収、レッドブルとジュニアチームを立ち上げ、ラリーではチャンピオンチームのシトロエンをスポンサードしたうえに下位クラスにシュコダレッドブルチームを保有、さらに今年のル・マン24時間レースではプジョーシトロエンと同じ会社です、念のため)のマシンで出るらしい。契約下にいるデビッド・クルサード先生(F1引退、アドバイザーでありながら英テレビ局に貸し出し中)の起用が決まり、おそらくシトロエン契約下にいるセバスチャン・ローブキミ・ライコネンも呼び出されるでしょう。ル・マンは基本的に1台3人なので、尚且つ結果を出せそうなレッドブルドライバーってこんなもんでしょう。


クリエンともリウッツィとも袂を分かち、メガネのブルデーも更迭。今は南京豆・ベッテルが頼みの綱で、アルプスの若大将ブエミといつまで経っても綴りが覚えられないアルグエルスアリ、その下にはハートレイ君など諸々が控えているので、1人2人切り捨てても平気なんでしょうね。


レッドブルはサッカーも本気です。地元オーストリアザルツブルクのクラブを乗っ取り大金を投入してチームを強化、オーストリアブンデスリーガ優勝を成し遂げています。ちょうど宮本と三都主が誘拐された年だったのでご存知の方も多いはず。
さらにニューヨークのクラブも買収、ガーナにサッカーアカデミーを持ち、今度はとうとうブラジルに進出するというレッドブル。今もっとも目が離せない企業だと信じ続けて早5年が経ったんですが、どうでしょう。