FINAL MORATORIUM

自室の遠赤外線ストーブがあまり意味を成してくれません。

遠赤外線ストーブってのは、その名の通り赤外線が出ているんですが、その赤外線がモノに(ガラス不可)ぶつかった時に熱に変わるんですよ。周囲の空気を全然暖めないので部屋がまったく暖房がないような状況であるうえに、足を出すと足にピンポイントで猛烈に加熱しやがるので今度は火傷しそうになる。普通のガスストーブよりも使うのが簡単というか気楽な代わりに、実のところあんまり役に立っていないという……皮肉なもんです。


鳩山首相、なぜかTwitterデビュー……何がしたいんだ。俺としては小沢さんの腹の内をさらけ出すTwitterなんかもあったらいいなぁとか思う次第でありまして。鳩山首相は1日1日更新が目標らしい。Twitterにしては少ないけど、まあ忙しいからな。


センター試験まで気がつけば(ちゃんとカウントしてるよ)あと10日であります。ここまで来たらスケールの大きなことは言わない。目先のことだけ考えてやる。俺としてはMAX何点取れるかよりも安定感が欲しいから、最低でも何点取れるかっていう方が大事ですよ。日本史のセンター試験がたまにガタガタになる(別に普段が素晴らしいわけではないけど)から怖いんですよね。


ある意味、悟りというより開き直りの境地で楽しみではある。負の余裕ともいう。


いよいよ冬休みも後わずか。幸せなことに宿題がないので自分の好きなバランスで勉強出来ました。っていうか早起き出来なくなってるから遅刻しそう。俺は平然と遅刻するほど落ちぶれたくはないんです。変な部分だけ生真面目やねんな。真面目に見えて意外とそうでもない、と友人に言われたことがあります。


最後の猶予期間、と名付けた今回の記事でございますが、確かに今までの学生生活はまさに人生の中で、免責という意味で最後の猶予期間だったと思います。大学生はアホなことやってる奴もいるけど、やっぱり俺としてはもう責任能力はあると思うんですよね。俺が一番嫌いな“若気の至り”、もうそろそろ通じないんじゃなかろうか。
まあ、不可抗力だったところもあるし先方さんの御好意だったりすることもあって、高校3年間も相変わらずいろんな人にお世話になったけど、自分が後先考えずに馬鹿々々しいことをして他人様に迷惑をかけることはあまりなかったと思う。それで良かったんやろな。高校生だって社会的地位を失って取り返しがつかなくなる奴はいるわけやし。まあ、あと何年かして“何度か僕もグレかけたけど やくざな道はふまずにすんだ”(丸山明宏=美輪明宏ヨイトマケの唄』)と言えるようになれば御の字なのかもしれないね。


で、ネタバレすればこの『FINAL MORATORIUM』というのは、2月17日発売の茅原実里3rd Album『Sing All Love』のリード曲でございます。『詩人の旅』『Voyager Train』の続編という立場ではあるけど、よりデジタル色が強いとのことで……『Contact』は有機ストリングスと無機打ち込みの融合という意味でそれはそれで面白いコンセプトではあった(bondと同じとは言わないことにした)けど、あんまりやりすぎると食傷気味だから警戒しています。『PRECIOUS ONE』のカップリング『愛とナイフ』でやったばっかりやし。
いくら2枚のアルバム『Contact』『Parade』が寒暖、冷温の二項対立を成しているからといってまた冷たい方向に振り戻す必要はないわけやし、例えばよりアットホームなサウンドでもいいし玄人好みで大人っぽいのでもいい。むしろ人間誰しも順々に年齢を加えてゆくのだから、ここでグッと落ち着いて穏やかなサウンドにしても俺は全然構わない。『FINAL MORATORIUM』『Tomorrow's chance』『PRECIOUS ONE』のバランスから見れば、アルバムにはもっと、藤井フミヤの『TRUE LOVE』みたいなシンプルな曲も欲しい。或いは『ステラステージ』(←やっぱり生バンド最高)みたいなほんわかした曲があってもいい。アルバム全体の世界観も大事だけれども、俺はやっぱりバラエティ豊かなアルバムを作って欲しいと祈るばかりでございます。


世の中には“正月砲”と呼ばれる大砲の類があると初めて知りました。俺も体重が1kg弱ほど増えまして、高校3年間でいい塩梅に3kg近く体重増えましたね。元々筋肉量が極端に少なかったから、その筋肉の分なら大丈夫だと思いますけど、未だに腰が弱いのだって筋肉不足だろうからね。座った姿勢が保持できない典型的な弱い腰です。だから身体のバランスが崩れていろいろとおかしな部分が出て来る。今だってそうさ!首とか凝ってるんで無駄にしんどいんですよ。


槇原敬之ベストアルバム『Best LOVE』『Best LIFE』の売れ行きが思ったより芳しくありません。レコ大や紅白のせいで再びランキングに返り咲いてきたCD達に殴打されている感があります(動詞がおかしい)。日本のポップス音楽界はシングルとベストアルバムを中心に発展してきたと思ってますしね。レコード会社が大企業なだけたくさんシングル出して、みんなそれを聴いて、それをベストにして、広く浅く聴くと。
欧米のオリジナルアルバム主体の形の方が俺は好きです。別に洋楽厨ではないし何でもかんでも欧米化(Internationalizationとルビを振ってもいいよ。いや、逆か?)すればいいとも思わないけど。
逆に日本独自の文化、シングルのボーカルのないカラオケ収録は俺には絶対必要。“硬派”なロックバンド達がカラオケ入れてくれない理由が分かりません。俺はバックだけ聴きたい時もあるし、自分で歌うこともある。ユーザー・聴き手に対して優しくないっていうのは俺としてはあんまり好感持てないな。形は様々だけど、例えばBeatlesはシングル曲をアルバムに入れないことで無駄なくCDを買えるようにしたりとか、逆に俺の知るパターンならマッキーはカップリングまでアルバムに入れてるからシングル曲は無理しなくてもいい。だから要するに、媚びを売ってはいかんけれど、何らかの方法でリスナーを気遣ってあげることってやっぱり必要ではないのかと思う。
日本独自の文化その?、8cmCDももう少し普及すれば単価も下がっただろうに(経済用語で“規模の経済”という)……あと海外資本のCD屋に置くためとかジャケットデザインの都合とかいろんな理由があって98年頃には消えましたね。俺はけっこう好きだったし今でも何枚か(ほぼ全部マッキー)持ってるけどさ。


何だかんだで新大河ドラマ龍馬伝』観てみた。うちは親父は歴史に興味がなく、母親と俺が喜んで大河ドラマを仲良く観ていたのですが、今回は妹も見たがってるみたいです。歴史の楽しさに目覚めてくれて嬉しい限りでございます。ようこそ大河ドラマの世界へ!
ドラマやから脚色もあるけど、基本的な大筋は絶対に外れていないので、高校日本史の勉強には最適やと思うんです。何よりも物事の関連性が目に見えて分かるのが素晴らしい。教科書を咀嚼するのも大変ですからね。
今回は『新撰組!』以来のオリジナル脚本。あと映像の劇画調(?)な黄色い色合いが意外といける。土埃が舞ってるみたいな感じにも見えるし、或いはセピア色みたいにも見える。調べてみたら大河ドラマとして初めて、プログレッシブカメラという機材を使うらしい。
脚本はなぁ……被差別身分である下士の、上士に対する恨みや憎しみを坂本龍馬は否定してるけど、これは龍馬の母親の話から整合性を考えたらこうなってしまう。本当は“憎しみを昇華させることで新時代を作り出すモチベーションにしよう”っていうべきなのかもしれへんけど、そうすると母親の話と矛盾する。
福山雅治の実年齢から考えたら龍馬はちょっと離れてません?1834〜67で享年33の龍馬を演じるのが1969年生まれでもうすぐ41歳の福山っていうのはなんだかな。少なくとも今の18歳の時は違和感バリバリです。ただ幕末(1964くらいから)になったら別に問題はないと思いますよ。長崎出身やけど土佐弁もうまいし。俺にも土佐弁が伝染しそうやわ。
1880年頃の社会的に成功を収めた三菱郵船社長の(←ここ重要)岩崎弥太郎の回想という形式はなかなか興味深い。龍馬を讃える側ではなく龍馬が嫌いだった弥太郎に語らせることで、龍馬マンセーな雰囲気を出し過ぎない意図があるなら最高。今回の大河では龍馬の弱い部分も描くらしいから期待してるよ。前回の天地人が割と上杉家&直江家、義と愛マンセーで謙信は神だったので(阿部ちゃんはカッコ良かったけど思想的にね)。義愛の拡大解釈じゃね?って思うことも何度かあったし。
俺が一番面白いと思ったのは岩崎弥太郎の扱い方。悪役というには憎めないし、上士が嫌いなのはむしろ土佐の下士としては当たり前のこと。弥太郎には弥太郎なりに、学問で誰よりも優秀になるという目標もあるし努力もしている。必ずしも噛ませ犬というわけでもないしね。龍馬が嫌いと言いつつ剣術の腕は認めてるし龍馬も弥太郎の優秀さは分かっている。心のどこかに連帯感があるのか、龍馬は弥太郎をかばおうとするし弥太郎はそんな龍馬を止めようとする。この2人の関係や距離感の微妙さが、しかも龍馬の生前も死後も別に和解したわけではないみたいなので、他のドラマとかではあまり見られないツンデレな(←それで括っちまっていいのか!?)関係がなかなか見ててユニークさがある。
そしてこれだけはアカンと思ったのは、当たり前のこと=身分差別にみんなが疑問を持ち始めるきっかけが“目クソはクソであるにもかかわらず目尻ではなく目頭から出るのは何故なのか”というのはちょっとダメでしょう。ねーよ。説得力ガタガタやぞ。まあ、説教臭くならないようにするためっていう狙いがあったのかもしれないし、義と愛(友愛に非ず)を掲げまくった天地人の反動かもしれない。

さて、始業式行ってきます。
何だかんだで俺の高校生活も最後なんやな。ラノベなんかは高校生ばっかり出て来るけど、やっぱり本当はあっという間のGREEN DAYSですね。だからこそ楽しいし大切にしようともする。人生で一度きりの時間だから振り返りたくもなるしテレビなんかでも取り上げる。当然のことなんだよね。


わからない事だらけでも
ホントの事だけ探していこう
そんな気持ちを誰もがきっと
青春と呼ぶのだろう
まっすぐにまっすぐに伸びる
この緑色の道を
歩きながら続いていく
僕らのGREEN DAYS
槇原敬之『GREEN DAYS』)

あまりに素直過ぎるフレーズ。『Best LIFE』ライナーノーツによればテーマは“青春群像”だったそうですが。今だからこそ響くというか、効くね。それは俺が自分のGREEN DAYSに大満足だからなのか、未練があるからなのか、一体どっちなんだろう?