You are (not) alone.

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2009年最終回です。

買い込んだ本とかCDのレビューしようかな、と思っているうちに今年もあと4日だと気付きました。そろそろ今年の締めに入ろうと思います。だから今回が一区切り。


昨年末のタイトルが『『よかったら』 渡されたのは白紙の年賀はがきだった。』、今年頭のタイトルが『明けましておめでとうございません。』……今思えば後者に関してはやろうと思っていた。俺どれだけ進歩してないんだと。そういえば去年の年賀メールもこれやりましたね。


いやあ、26日に本屋行った時は怖かった。テンションの低いバギーさんを4年ぶりくらいに見ました。もう怖いの何のって、俺が未だかつてないくらいのわがままを言ったことに原因がありますが、一言で言うなら“とりつく島がない”って奴でしょうか。以前そういう彼を見たのは部活で喧嘩した時でしたかね。でも今Music Lovers見てて思ったけど、やっぱりマッキーと似てるわ。


一般にも公開されたのでこちらでも大っぴらにできますが、来年秋に槇原敬之20周年記念コンサート“cELEBRATION”が復活することが決まりました!かつて2004年、2005年と開催されたオーケストラとの共演が再び帰ってきます!大阪公演があるかどうかがまだ分からないので、下手すりゃ東京まで出陣するかもしれない。となれば夏休み働きまくるしかないだろうか。エレキギターはともかく自動車免許(さすがにマニュアル取らなメンツが立たへんな……)は今のところあんまり欲しいとは思わないし。意外だと言われそうだ。あとアレですね、近年乗ってないけど、久々に夜行バスなんぞに乗ってゆくやもしれませぬ。


茅原実里7th Single『PRECIOUS ONE』がオリコンデイリー3位まで食い込んできました。全体に売上の少ない週とはいえ、初のウィークリートップ10入りも十二分に可能だと思う。俺もきっちり売上に貢献してきたし。8th Single『優しい忘却』(この度タイトルが決まりました)もトップ10に入ったら定着してくるかもしれない。
『PRECIOUS ONE』良かったです。作詞家が変わったのが良い結果になっている。畑亜貴の意味不明さが影をひそめ(カップリングには健在)、こだまさおりの中のさらに読みやすいわかりやすい部分が表出してる(意味わからん時はどちらも同じ)。同じみのりんの『Parade』のラスト『everlasting...』が最高のライフソングだと思ってるけど、今回の『PRECIOUS ONE』はみのりんの中でも屈指のラブソング。
あとカップリング3曲の中のベストなら『ステラステージ』かな。stellaってそのまんまの英単語はありませんけど、さも英語かのように使われるラテン語/イタリア語で“星”でございます。むしろ使われすぎてくたびれてきた語彙ですらあると思う。ちなみにstarはギリシャ語のasterから来ています。これは知っておいた方が英語に役立つ。
この『ステラステージ』の跳ねるスウィング感とメルヘンチックな歌詞の取り合わせがやっぱりたまりません。フランス印象派音楽の祖エリック・サティには僅差で負けるとは言え俺も相当の変態ですので、シャッフルやスウィングに対するこだわりが尋常じゃないんです(サティとシャッフルは無関係)。おかげさまで気がつけばギターのストロークが上下不均等に。治らなかったらギタリスト失格かなー。とりあえずサティの変態ぶりに関しては来年になってからこってりやりましょう。


飽きっぽい性格ゆえに一ヶ所1教科に何時間も集中するのが苦手なので、最近は1日にほぼ全教科を1〜2セットずつこなしていますが、国語が一番悪いです。仮にも文系で、しかもこうやって日常的に書き物をしているというのに、国語が絶望的に悪いのです。本番で見たくもないような点数をまだまだ取っています。他が盤石とは言いませんが、足引っ張るのもそこそこにしていただきたい。ああ、アレか、俺自身自覚はなかったけど、まさか『人の話を聞かない』タイプなのか俺は。


来月中旬に「トヨタF1写真集『全140戦の記憶』Time to say goodbye.」なる書籍が発売されます。予価2940円。高いな。高校生風情にハードカバーの写真集は資金的にもハードです。でも思い入れのある本になりそうですから出来れば購入したいと思っております。


2009年の総括。
12月1日付Teachers run and run. '09ver.』に書いた通り、今年はannus confusionis(混乱の1年)でございました。社会的にも個人的にもね。人脈は昨年から固定されてきてるから実のところ新しい出会いってのはそんなたくさんあったわけではないけれども(ギター班の後輩を除く)、自分を取り巻く環境っちゅうもんがぎょうさん変わりましてん。特に京進トップΣへの移籍が自分にとっては大きな転機やったわけで、そっからしばらくは右も左も分からへんまんまにオロオロしとることがようありましたな。湖風祭でも全体が見えてたわけやないし。


口調を戻しましょう。素が出てしまいました。
細かいひとつひとつのイベントは今年の第一回更新『明けましておめでとうございません。』からくまなく書き始めて書き起こして書き換えて書き連ねて書き上げて書き出して書きためてありますのでこの冬休みの読書課題として読み返していただければよろしいのですが(暇人か)、何だかんだ言ってもこの1年間は夢のような1年間やったな、と思います。こんな1年は多分もうないんじゃないかな。2008年よりは独りで楽しかった年だったけれど、2009年は気心の知れた仲間といるのが楽しい年でした。
でも夢といってもいわゆる一炊の夢ではなくて、確実に俺の中に蓄積されて、俺自身になっていってる。派手な部分も地味な部分もあったけど、どっちかと言えば新しさのあった年ではなく既存の趣味や人脈がより深まっていったり、或いはずっと叶えたかった小さな夢が叶ったとか、狭く深くな1年だったと思う。その意味ではannus crescus(成長の1年、のつもり。この辺から文法が怪しくなってくる)とも言えるんじゃないかな。まあ、本当は毎年これが言えなければならんのでございますが。


来年からは(20)10年代に突入します。俺の青春をくれた、さよなら2000年代!
来年は大学生(阪大が同志社……“やんぬる哉”にならずに生きてればだけど)になるわけで、また自分の生活環境がゴロッと変わってしまうから、来年の1年間はannus innovatus(革新の1年)になりそうだし実際そうしたいですな。頑固者な俺の価値観が変わるかどうかは正直分からないですし、価値観がコロコロ変わるってのは、少なくとも自分の内心や思想の表現、ならびに外的な物事の評価をするタイプの物書き屋(つまりフィクション要素が薄く、書き手自身が意見を述べる)としては自分の意見が一定しないってことだからあんまり歓迎出来ることではないんですが、俺だって誰だって所詮たかだか一介のホモ・サピエンスに過ぎませんから(他人様に言う言葉じゃないね。ついでに言えば俺はパッと見ではエクウスかもしれないが)、思想が変わってしまったっていいと思うんです。まだまだまっすぐに伸びる緑色の道のど真ん中を歩きながらの青春の日々ですから、いろんな人やモノに触れていろんな体験をすればよろし。ただ思想が変わったらそれをきっちり宣言しなきゃならんとは思うんですけれど。


“HALF HALF HALF 半分大人の僕がいて
 HALF HALF HALF 半分大人の君がいる”

って歌詞もあるんです。ラブソングですけれど。あえてソースは示しません。


1年前から今頃のことは大体予想出来ていましたが、今から1年先はまさに“来年のいまは何をしてるでしょう 想像もつかない”ってヤツです。受かるかどうかという心配もあるけれど、受かってからの方が心配なのもまた事実。それは受かってから考えればいいというアドバイスも間違ってはいませんが……だから目の前のことに対して盲目的になれないんだろう。いろいろ気に病んで考え込んでしまう。俺の昔からの悪い癖です。


さて、高校で卒業文集を作るのかどうか、実は俺は知らないんですよ。でも作るにせよ作らないにせよ、卒業した時には何かを書きたいと思っております。学校で書いたらそれを(文字数制限がなくなる分)補完するだろうし、書かないならまた1から書き起こせばいい。


そろそろ何かの歌詞でオチをつけようと思っておりますが……実はマスオさんにオチを取られたんです。『Cicada』の『BLIND』と『HAPPY DANCE』でキレイにとんずらされたというか何というか。ラブソングなのにこんなタイミングで(死亡フラグみたいに!)使ってくるなどと思いもしなかった。っていうかタイトルが『ほんの少しだけ』だったから当然その歌詞でくると思ってたのに一切触れてなかったよね。
俺の目線から今年のマスオさんを見ていて思ったのは、
“He's stronger than a mountain,
 Free as a running stream
 Means everything he says,
 And he says what he means
 No secrets no lies, No ties,
 just an honest smile”
槇原敬之『COWBOY』より)
あんまり笑ったとこ見てないような気もするけど。お互い発信側に回ったことで分かった思想なんかがものすごく身に染みた1年間でした。意見がかぶる部分もあるけれど、どちらかというと違う部分の方が多かったかな?それはそれで素晴らしいこと。花屋の花は愛情を受けて手塩にかけて育てられたからこそオンリーワンなわけで、同様に意見の相違だってそれぞれが考え抜いた末に発生したものであるからこそ、そのディファレンスにも価値を見いだせるのでございます。
生まれつきのオンリーワンなんていません。それは俺たちが今までとこれからの道中で獲得していくアイデンティティなのですから。まだ人間は全員にそのチャンスが与えられているだけマシで、俺の親戚の競走馬なんかもっと大変らしいですよ。

今年の締めと来年に関しては、やや子供っぽい詞ではありますが、来年への希望という意味で使うならコレしかないだろうというセレクトでいきます。2曲で迷ったけど2つとも書いてしまおう。


“知らないことを探していこう
 いろんな人たちに会いに行こう
 知らないことって実はすてきだね
 違うことはその人の魅力だね

 つま先立ちの心で行こう!
 今はまだ小さい君の世界の
 ほんのちょっと先を見ていこう”
槇原敬之『つま先立ちで(笑)』)


“これまでの長い道のりが
 かけがえないわたしの証明
 全部抱きしめて 全部つれてくの
 何も恐れない

 出会いはわたしに勇気をくれたの
 別れる時 何を返せただろう
 くり返しながら道は続いてく
 明日へと 希望の帆を掲げて

 はじまりはみんな孤独な旅立ち
 暗闇の中を歩く旅人
 いつの間にか仲間が増えていたね
 果てしない世界へ 歩いていく

 パレードは終わらない 永遠に”
茅原実里『everlasting...』)


毎回毎回の長い文章、そして最後に長い引用になりましたが、今年のTake Fiveはこれで全部おしまいです。1年間いろいろと自分自身のことや世の中のことを書き連ねてきて、やっぱり何だかんだ言っても楽しかった。それは俺の自己顕示欲が必要以上に強いからかもしれないけれど、少なくともこういったローカルなレベルで意見表明の場が与えられたことに対しては感謝の気持ちでいっぱいです。確かにJUGEMのサーバーを借りてトリガーを引いたのは自分だけれど、それに愛想を尽かさずに読んでくれた皆々様がいてこそのTake Five、それこそ感謝する以外は何も出来ないわけでありまして。でもたまには俺の口を塞いで、他人様の意見を聞くことも必要。言葉にならなくてもいいから、来年は皆さんからもいろいろな考え方を聞かせて欲しいと思っている次第なのでございます。具体的にはWEB拍手やメールフォームでも置けばいいのかな。


では、皆様のご健康とさらなる飛躍を願って、2009年のTake Fiveを終わりたいと思います。



    よいお年を。


         dicembre 28, 2009