失望と希望の二項対立-Sweet and Bitter-


Suzuka 2009

FIAフォーミュラ1世界選手権第15戦日本グランプリ in 鈴鹿サーキット、皆さんご覧になりましたでしょうか?
トヨタは1999年のル・マンWRC撤退とF1挑戦表明から10年、トゥルーリさんはルノーからの突然の移籍から5年、パナソニックトヨタ・レーシングはついにホームグランプリの鈴鹿サーキットで2位表彰台を獲得しました!

2009年に鈴鹿にF1が帰ってくることが決まった一昨年からこの日を待ちわびていましたが、19年前の鈴木亜久里の3位表彰台と同等の感動があります。日本チームとしては史上初でしょうか?2004年のホンダはまだBARでしたからイギリスチーム扱いだったはず。
4年前の鈴鹿ポールポジションまで取ったこともありました。ダブル入賞も果たしました。今年はバーレーンフロントロー独占もしました。でも今一歩結果がついて来なかった。
しかし今年は違いました。シンガポールでの鈴鹿向けアップデートでグロックさんが2位をもぎ取り、そのグロックさんが鈴鹿の予選で負傷欠場してもあきらめなかった今日のトヨタチームは本物でした。
案の定スタートダッシュKERS搭載車のマクラーレンのハミルトンにかわされても食らいつき、ハミルトンよりガソリンの少ない当初の予想を覆して燃費のいいハミルトンよりも1回目のピットストップを遅らせ(まさかミクスチャーの違い!?)、1回目で抜けなくても2回目のストップで逆転、2位を奪還!!ファンタスティック!ハラハラしながら見てましたよ。俺のようにテレビゲームで予習したうえにエンジンの無理が利かないのにかつての皇帝シューマッハのようにたった1周のラップリーダーすら譲ってくれなかったベッテルさんを別次元としたら、今日一番いい仕事をしたのはトヨタチームとトゥルーリさんでした。
トロロッソアルグエルスアリ130Rでのクラッシュに伴うセーフティカー導入時はベッテルさんとトゥルーリさんの間に何故か周回遅れのグロージャンさんが居たのでチャンスというよりピンチだと思いましたが……1コーナーでライコネンの牽制にひるんだ時点でハミルトンは勝負アリだと直感しました。
今日は本当に楽しかった。長袖シャツと昼飯のスーパーカップ1.5倍の味噌味と合わせて暑くてたまらなかった。やっぱり鈴鹿日本グランプリってのは特別だと痛感しました。ファンやってて良かったな、と思える時なんて1年に一度あるかないかなんやけど、今日は間違いなくその日だったと思います。



生徒会の一存』初回、ちゃんと見直せば見直すほど面白くないなぁ……下馬評を大きく下回るこの期待外れな虚無感脱力感は一体何?ロハで見られるテレビでさえこれから見ようという気が起きなかったくらいだから本も買いません。画風も合わないし。作画の荒れ乱れがどうこうっていうのは正直分からないけれども。

何というか本質的な何かが足りない。それはストーリーの厚みと進展かもしれないしキャラクターの誠実さかもしれないし、或いは一部ヲタに媚びたパロディなんかに頼らない面白さのようにも思う。たぶん全部足りない。
あとオープニングも普通のギャルゲー風楽器だったから音楽的な面白さにも欠けてます。あの不純な欲望むき出しで自制心も克己心もなければ慎ましさの欠片もない主人公の杉崎君がマズかったのもあるしね。パロディを詰め込んでおけば大丈夫だろうという考えに頼るのはやめて欲しいというのはむしろこないだの湖風祭の時に思いましたね。あれと同じ感情を抱いてます。ユルくて息が抜けるのと根本的にくだらなくて見るに値しないというのはまったく別物であるということを強く感じました。
ライトノベル自体当たり外れがありますし、漫画でももちろんあります。そして俺にとっては外れの方が多いからこそ1つのジャンルや作品にぐいぐいのめり込んでゆく傾向が強いのかもしれません。