別人28号(けいおん!まとめ論説文あり)

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血の海です。本物の血です。
最近は左鼻孔の粘膜が弱りっぱなし。いきなりこんなバイオレンス見せられたら一般人引くなぁ。血を鼻から口に回すことで吐血も可能。自分でやってても怖いことこの上ない。素人にはオススメしません。

声優として史上初めてオリコンアルバムランキング1位になった水樹奈々ULTIMATE DIAMOND』、遅ればせながら満を持して俺のiPodに投入です。
1曲目のMARIA&JOKERからクォリティが高すぎて吹いた。これは売れるわけだ。っていうか売れるに相応しいよね。
次週にはGreeeenのアルバムに1位を奪われましたが……みんな何を考えてるんだ。歌唱力を見ろ歌唱力を。正直言ってそこら辺のシンガーなんぞ敵ではない。元々演歌歌手志望だったから、歌い方というか感情のこめ方がすごくうまい。ただ強い弱いだけでいいなんてことはないからね。
声がキレイじゃないと認めない主義の俺でもすんなり受け入れられた。茅原実里が好きなのは完全に好みの領域なので、普遍的な見方をするなら水樹奈々も決して負けてません。

ああ、でも個人的に後半は失速してるな……。

7月11日に1/114のHGUCで、ガンダム30周年記念モデルが発売されると聞いた。価格は据え置き、ジョーシン的価格(定価の3割引)で882円。写真見たらモールド(縁取り)が細かすぎて驚いた。久々にガンプラでも買おうかな。


福山雅治の『残響』が欲しくてたまらん。マッキーとの扱いの差に嫉妬することもあるけど基本的には好きな方です。
俺の喉を引いた歌い方もある程度彼の影響を受けています。前に湘南之風とか言われてちょっと萎えたけど目指すイメージ的にはこっち。まあ高い声も出すけれども。


『残響』の存在を知ったのは昨日CDTVを確信犯的に見たから。清水翔太加藤ミリヤだったっけ?初めてちゃんと聴いたけど、なかなか面白いと思った。清水翔太って声の質とか歌い方が好きやなかったけど昨日は聴いてて楽しかったわ。

オリコンウィークリーチャート2位3位にけいおん!キャラクターソング002:秋山澪、001:平沢唯がそれぞれランクインしてた。調べたら初動売上が32811枚/31384枚。初動がですよ。累計じゃないよ(暫定的累計やけどな)。今まではキャラソンCDって初動25000さえ越えなかったから、2枚揃って初動記録を大幅に更新。
恐ろしい。オリコンを荒らしまわってる。昔よりJPopのCDが売れへんのとアニソンのCDがコレクターズアイテムになったことで勢力が完全に拮抗してる。ジャニーズがCD売上に強いのは音楽以外でもテレビ露出とかがあるマルチタレント(っていうかアイドルか)だから。シンガーソングライターは基本的に歌でしか自分を売ることが出来ないからね。福山雅治みたいに俳優業を並行してれば、昔はともかく今はマルチタレントとして活躍してるわけだから売上のアドバンテージはマッキーより遥かに上です。マッキーでは坂本龍馬は務まりませんから。だってマッキーはマッキーにしか見えへんし。その意味でキムタクがキムタクにしか見えへんのと同じ……ではないけど。


閑話休題
初動売上が32811枚/31384枚ということは、1週目=今の暫定累計売上も初動売上が32811枚/31384枚ということ。これはキャラソン歴代の“累計”4位/9位になる。わずか1週間でか!
累計歴代1位は我らが長門有希が40344枚で、2位涼宮ハルヒに4000枚差を付けてトップ。3位はネギまでしたが……個人的にこの記録だけは保持し続けていただきたいところですが、いくら4万枚でもこの勢いを食い止める力は多分ない。もう1万枚のアドバンテージもないんやし。
好きなジャンル同士が競ってるのは何気に複雑な心境。4万枚のうち1枚は俺の手元にあるから余計微妙。ブックオフのシングルなのに400円したけど有無を言わさず即決で買ったことを覚えてます。今考えれば未だに最安値やし。

8月の最終週のオリコンランキングがまたカオスになりそうな予感。楽しみにしてますよ。


そんなわけでCDTVの興奮さめやらぬ中、録画してた最終回まで見終わってしまいました。番外編も残ってるけど総括すれば、ある意味“リアル”な作品だったと思う。かなり長くなるけど今まで全然レビュー書いてなかったしこの3ヶ月間考えてたことを一気に書き出そう。

まずフィクションの中でしか存在しえない超常現象が存在しない。これはゆるい作風をウリにしている以上最低限必要になってくる言わば第一ステップで、“ゆるやか部活アニメ”を名乗る以上必然的に。

2つ目に、全員髪の色が黒または茶色というアニメには珍しい作画だったということ。キャラクター識別が難しくなるという欠点はあるが、髪型やカチューシャ(ヘアバンド?)、眉、眼鏡といったある程度分かりやすく違和感のない、言い換えれば似たような人が友達の中にいそうな感じで記号化に成功しているからキャラクターを覚えることに障害はない。意外とコレは効いている。これは有彩色を取り入れるとビジュアル系バンドに見えかねないという配慮からそういうキャラクター作りがなされているのではないか、というのが個人的な見解。調べても同じ意見を書いてるブログ記事などは見当たらなかった。

3つ目に実在のランドマークをモデルにした舞台や、実在の楽器、細かな小物類まで実在のモノを忠実になぞった点。実は原作ではこの部分はほとんど扱われておらず、京都アニメーションによる映像化において初めてこういうこだわりがついたんだが……俺が一番気に入っているのもこの部分。ランドマークに関しては京都滋賀を中心に生活する自分たちに与えられた特権ではあるけど、Gibson Les Paul Standardを筆頭に数多く登場する楽器群も、楽器の知識がある人間からすれば余計に“現実”とのつながりを感じられる。

じゃあ逆に欠点というか、特に他と比べて優っているわけではない点について。
シナリオは茶番覚悟です。忙しい日常や大河ドラマ(まあ、こっちも多分関ヶ原まではゆるんでるけど)とのバランスから息抜き的な見方をしていた俺は別段不満はなかったけど、シナリオ重視な見方に切り替えて考えればどう見ても中身は薄い。原作がめちゃくちゃ薄いからそれをそのままアニメ化した京アニを責める理由もないけれど。
キャストのネームバリューが弱い。というか売り出し中の若手を主役に据えたっていうだけやねんけど。これはベテラン多めの非深夜に対して、決まったファン以外が見ることが少ない深夜帯の方が新人投入に適してるから。結果的には売上を見て分かるように商業的成功を収め売り出しは大成功。下手に名の通った人を起用するよりも面白い結果になることも今までだって多々あったし、この点は弱点というより不確定・変数的要素とボカして言った方が的を射ていると思う。
楽器演奏シーンが意図的に少なかったのは、逆に演奏シーンをここ一番の決め球として使いたかったからであると考えている。毎週毎週演奏シーンを見せるとステージシーンでの感動が薄れるから、むしろライブ3回という数字は、全12話+αの構成の中でバランスを崩さないギリギリまで回数を増やしてきた結果だと思う。


結論としては、この作品に何を求めるか、によって評価は大きく変わってくるのではないだろうか。文学的価値を求めようとするのは正直言ってお門違いという奴で、そこのスイッチを切り替えてから見始めれば逆にかなり面白くなってくるだろう。


今後の予定。個人的にドラマCDは新曲を引っさげてリリースして欲しい。原作がないならオリジナル脚本でもいい。時間軸の隙間が多いから、そのうちのどこかに新しいストーリーを埋め込むことは決して不可能ではないはず。設定が少ないせいか、2次創作はまだ今ひとつ盛り上がってないが。

新しい試みを期待するなら、7月22日発売のミニアルバムや、発売済みのキャラクターソングなどを使った新規描き起こしプロモーションビデオDVDまたはブルーレイなんていかがでしょう。リリース予定がとりあえず8月で途切れてるけど、普通は放映終了後もまだまだCDや副読本で引っ張り続けるのが基本だから、まだあと1つ2つは隠し球があると思うので今後に期待しよう。