Long Distance Delivery Tour 2009
遅れてごめんなさい。書くって約束してたのにね。
行ってきましたよLong Distance Delivery Tour 2009!
初めての生マッキー!略してナマッキー!
いやあ、すごかった!臨場感と言うか音量と言うか、いきなり結論になっちまうけど行って良かった!!
(外からの)希望と(内からの)願望があったのでライブレポート書いちゃいます。ネタバレになるから読むかどうかは個人々々で判断してください。
1万円以上をばらまいた結果から分かるように悪魔の棲む地日本橋を離れた俺達は、千日前線日本橋駅から地下鉄に乗りました。
詳細をここに書くかどうかは分からないけれど(前回言ったように、希望があれば日本橋の記事も書きます)、とにかく制限時間ギリギリまで日本橋に滞在してしまったので遅刻寸前。
なんばで四つ橋線に乗り換えて本町で分かれて、23番出口から厚生年金会館までダッシュ!冬の間の度重なる持久走がこんなところで役に立つとは!!
大ホールに駆け込んだ瞬間にオーバーチュアが始まった。それが終わるまでは入り口で観ながら待機してました。間に合ったって言っていいのか果てしなく微妙。
オーバーチュアはジャズ調でした。変に激しくされるよりもワクワクするね!
席につく。協賛スポンサーのVAN HOTENの試供品がもれなくもらえた。
あと地味にファンクラブ『Smile Dog』の申込書があったあたり商魂たくましいな。
じゃあここからライブレポート行きます!!
(特に記述がない場合、16番目の最新アルバム『Personal Soundtracks』の収録曲です)
前半戦
前作『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』から。
にぎやかな曲です。ドラムもギターもズンズン来る!
マッキーのファルセットも最初っから絶好調!
衣装は確かグレーのスーツに白いネクタイだったはず。
Dance with me.に続き、スタンディングオベーションで手拍子!
激しすぎないけどいいテンポしてますよ。
実のところこの2曲はメモを取れてなかったのでまともな事が書けそうにないんだけどね。
このへんで気づいたんだけど、スポットライトがけっこうキレイだった。
映画館の投影みたいに、後ろから光線がきててそれがマッキーを照らしてるの。
熱唱感もこの辺で1つ目のヤマを迎えます。
高音域までクリアに抜けるマッキーの声がキレイな歌詞を届けてくれた。
ライブメンバー、全員を記憶したわけじゃないです。
最近はメンバーを固定しなくなってきたから、比較的古くからいる人はベースの有賀啓雄さんとパーカッションの大石真理恵さん。
多種多様な道具を自由自在に使いこなす大石さん、惚れますよ。
あとは調べなおしたらキーボードはTomi Yoさん、 ギターは秋山浩徳さん。
この2人はMusic Loversとかにサポートで出てるの見たことある。
シンセは石成正人さん。この方は俺と同じ誕生日だ。この前に参加していたのが坂本真綾のツアーだったらしい。
キーボード・ギター兼任で松本圭司さん。この人は元T-SQUAREだぜ!
ドラムはいつもの松永さんに代わり屋敷豪太さん。この人もまたもっのすごいお方。今週末のF1中継のテーマ『God only knows』も手がけていらっしゃる!F1見てるからもちろん聞いた。でも京都の人なんだよね。
それでは曲紹介へ戻ります。
俺の思い入れが深い曲。バックスクリーンは桜のイメージだった。
正直に言おう。今回のライブで泣いたのはこの曲。すごく共感できるんだよね。
サビが終わった瞬間に、もう、ブワッて。涙しました。
復帰アルバム『太陽』から。
俺が唯一“神々しい”という評価を下しているこの曲。
生PLEASUREは俺の夢の一つでもありました。
エスニックなイントロが新しく作られていたから最初は曲が分からなかったけど、ギターの高音が入ってきた瞬間に、このきょくが生で聴けるのだと分かってすごく嬉しかった。
バックスクリーンには赤い文字が並ぶ。歌詞の漢字だったり、英語だったり、或いはサンスクリット語だったり。多分ね。流石に意味までは取れなかったけど、きっと歌詞だったのかな。
何なんだろう、西アジア的と言うか、インド的な(印度式は関係ないからな!)アレンジがしたかったのかな。
ここでトークが挟まる。
マッキーは大阪に帰ってすぐに西武警察みたいなごっついサングラスを買いにメガネスーパー西心斎橋店に行ったと。ただ、肝心のメガネ、鼻が低かったせいで合わなかったらしい。ああいうサングラスは誰でもかけられるもんじゃなくて、石原軍団じゃなきゃ無理なんだね。
それを調整してもらうのに小一時間かかったというのに、文句一つ言わないで接客してくれたメガネスーパー西心斎橋店にぜひ足を運んでください。
メガネってレンズの染色を発注できるのは知ってる?
俺はそれ自体は知ってたけど、どうやら機械じゃなくて、未だに職人さんが鍋で煮詰めながら染めているらしい。すっげぇ!
クレモンティーヌの話に移る。『笑っていいとも!』での内容と多少被ってたけど、敢えて社交辞令に乗っかってパリまで行ってきたって!
今回のツアーパンフ(3000円)がパリ旅行の写真集なんだよね。
マニアな人は買ってくれ、か……おっさんのパリ旅行記と言ってはいけないのね。だってまだ30代だから!!
彼女はどうやら大阪まで来たようで、しかも一緒にしゃぶしゃぶを食べに行ったなんて!何やってんだ!
クレモンティーヌさん、すごくノリのいい人だって。「大阪人はパリに行くべき」とまで。
フランス人ってそういう人なのか?今回の話を聞く限りではそうらしいね。
で、この曲に入ります。
この曲のイイトコロは、ベースとドラムがしっかり聞こえるところ。粗さのない、曲をつぶさないキレイなジャズドラム奏法やね。
この歌詞って“チョコレート目線”だったんだね。初めて知った!
てっきり普通の男性目線だと思ってたもんだから。
ピアノもよかった!この曲のピアノはすごく重要だから、ぜひ目立って欲しかった。
バックスクリーンは英語かフランス語の筆記文字。そんな区別も付かないのかお前は!
ここで“某宇宙漫画家”とのトラブルについて。
“寝耳に熱湯”だったというあのトラブル。弁解という
好きなものを好きだって言えることは大事なんだ。まるで某ヒットソングじゃないですか。
でも、そういうトラブルを抱えていてもCMに抜擢してくれたVAN HOTENにすごく感謝の意を表してね。だってスポンサーだったから!
余談ですがVAN HOTENココアの試供品は家に帰って飲んだ。マッキーを思い出しながらね。
もちろん歌うのはこの曲。これはスポンサーへの配慮ということで。
一応『Such a Lovely Place』jから、と言う事にしておこう。復帰前の曲はこれだけ。
ピアノとベースだけのサポートで、マッキーは箱みたいな物体に座ってた。
さっきのChocolats et Sweetsとこれはスピーカー(と耳)の限界を越えることなく、音が割れることもなく、すごくクリアに聞こえた。どうしてもフルメンバーでの演奏の音量は音響と耳が追いつかないレベルだから。
前作『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』からしっとり3連チャンの第3弾。
1番は静かめなんだけど、2番になってフルバンドになると、今までと同じ音の数や大きさが戻ってきた。徐々に戻していく感じやね。
ここまでの3曲は観客も座ってました。手拍子もなかった。ま、立って聴く曲やないわな。
ここで?部が終了。15分の休憩。
俺は席を抜け出してグッズ購入へ。帰りはぶっ飛ばして帰らないと12時までに家に帰れないから今のうちに買っておくんです。
残り所持金は2000円(帰りの地下鉄代を除く)。でも使うのは1500円くらいにしとこうと決めて買ったのはキーホルダーとポストカード。
ライブTシャツは着ないだろうしそもそも所持金が足りない。パンフレットも同様。
キーホルダーは緑とピンク(『Personal Soundtracks』のジャケットに準じたもの)があったけど、そこは当然持ってる側すなわちピンクで。
ポストカードはまだ開封してないしこれからも多分開封しません!!
袋がけっこう良質で、見かけもいい感じに輸入雑貨屋風でカッコいい。大事に残してます。
後半戦
後半戦入りまーす。
開演5分前にブザーが鳴り、俺は小走りで席へ戻る。
数分後に照明が落とされた。
すると、いきなり舞台の方から強く光が差し込む。
写るのはマッキーとメンバー達のシルエット。
そのまま幕が上がり、パーカッションによるイントロが始まる。
マッキーのAマイナーキーでこんなパーカッシブな曲ってあっただろうか?
そう思うや否や、ギターや他のメンバーが加わりOrange Colored Skyが始まった。
バックスクリーンはホラー映画も真っ青な映像でありました。
心の乱れや葛藤を描いてる映像なんだよね。
歌詞がグサリグサリと胸に突き刺さってくる!
ここで、突然亡くなってしまったマッキーのソウルメイト(NHK『SONGS』より)であるジョンの話、そして飼っていたブルドッグの末っ子、ゆんぼの話。
極力、否、まったく日本語を使わないで英語を習得するという練習法(これは海外滞在に近いね)をやっていたらしい。そのおかげで電話も英語だったりするそうだが。
トーク完全に言い終わらないうちから曲始まった。
会場中にHey...の文字も映し出され、まさにジョンへの鎮魂歌[レクイエム]。
歌詞が完全にノンフィクションなだけに、グッとくる。
衣装は市松模様のスーツみたいな服だった。モノクロのチェックだったかもしれない。
その下に普段着風のを2枚くらい着てたみたいで、気がついたら服が減っていた(笑)。
『Home Sweet Home』から。
マトリックスのような映像。これも心の憂鬱を描いてるんだよね。
イントロからぞくぞくするような緊張感が来る来る来る!!
早口の歌詞が畳み掛けるように俺達に提示するのは絶望的な自分自身の葛藤!
“みんなそんなもんだよ”って、一瞬安心させてくるのも怖いな。
“この世界は泥沼”、っていう断定もマッキーらしくなくてぞっとする。
普通のマッキーなら“この世界は泥沼かもしれないけれど”で来るよ。
否定を断定してしまう怖さが黒マッキーやんね。
歌詞が極端に短いこの曲、どうやって持たせるのかと思ってたら、ここで恒例の各プレイヤーたちの見せ場タイム!!
ドラムの屋敷さんは演歌歌い出すし、ギターはDeep PurpleのSmoke on the Waterのイントロをやってくれた。パーカッションの大石さんは奇妙な掛け声だったけど……。
前作『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』から。
やるぞやるぞとおもってたらここで来た!
個人的にギター主体のこの曲は後の打ち込み主体『僕の今いる夜は』と対になってると思う。まあ、対にはなってないかもしれないけどバランス取ろうとはしてるね。
個人的にはオルガンソロが無かったのが残念すぎます。間奏はギターだったんだよね。
言葉の星だったり雪だったりをイメージした映像。アレンジそのものはアルバムと一緒だったんだけど、音量あげてるとやっぱりすごく迫力がある。大音量に負けないくらい作りこんである曲だから聴き応えがあった。
一応『EXPLORER』から。アレンジもそれに近い。
さっきの続きで電子音の感じが強めです。
もちろん近年のマッキーのコンサートでは絶対に外せない曲で、もちろん振り付けもやってくれた!っていうか俺もやった!
俺独りじゃ未だに踊れんのだが……。
これも今回は外せない。
サビのファルセットがもう強い力を持っててたまらない!!
最近のマッキーの曲は歌唱力のある人が歌わないとカラオケでも点が取れないしメッセージも伝わりにくい。本人意外歌いこなせない歌というのも(ポップスの観点からみて)困ったもんだ。やれやれ。
半音下げのB♭で出してきた。これは次のAnywhereへの伏線です。
丘の上の大樹だけの映像で、ピアノのサポートで。
本当に静かな曲なんだけど、それだからこそ歌詞の割合が大きくて、生きて来る。
間奏のフレーズつながりで次に行きます。
今までオーバーチュア的に軽く扱ってたけど今回の弾き語りですごく衝撃を受けて自分でもやろうとしてる。
前作『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』から。『Taking The Central Course』からめっちゃ自然に流れてきた。
この曲をライブで聴くのは『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』発売直後のミニライブ(をYoutubeで見た)以来2回目だけど、今回はアルバムそのままのアレンジ。
窓越しに見るいろんな景色は、“Everywhere”ではなく“Anywhere”。そのニュアンスは分かるかな?
延々アウトロが流れる中、順々に出演者は去って行く。
観客は手拍子を続ける。
延長戦
前作『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』から。
戻ってきたマッキー。
この曲も個人的に馴染みがないんですが(笑)、Anywhereフレーズからのつながりで行くとどうしてもこの曲になってしまうんだね。
エンディングは『Personal Soundtracks』から最後まで出さなかったこの曲。
アルバムのエンディングであると同時にこのツアーのエンディングでもあります。
歌いきり感、聴ききり感、達成感と言うか、会場全部が“終わった”って。
最後にマッキーは観客の拍手を自ら(口の前に指を当てて)静めた。
そして一声、普段めったに出さないような猛々しい声で、
『ありがとうございましたーっ!!』
何か、椅子の隙間にVAN HOTENの試供品が落ちてた。俺はすでにもらってあるけど隣の人も違うって言うし、せっかくだから2つ目ももらう事にしました。
午後10時ジャスト。すべてが終わり、俺は走り始めた。
走りながら自宅に電話、今から帰ります。12時までに草津に帰れるだろうか。
おば様方を追い越す!めったにいなかったけどカップルも追い越す!
行きしなに道を聞いたJOMOのスタンドを横手に走る走る!
やっぱり持久走やっといて良かった!四つ橋線の駅から何故か御堂筋線の駅までまたダッシュ!
混み合う地下鉄に飛び乗って梅田駅へ。そこからまた数少ない看板だけを頼りに行きも絶え絶えに走る走る走る!!
っていうか足が痛い!レッドブルだけを頼りに半日丸々日本橋を水分補給なしで歩き通した上に本町駅から厚生年金会館までダッシュして、そのまま殆どスタンディングオベーションでマッキー観てそっからまた走ってるから!
10時40分発の新快速は遅れていて使い物にならない!10時33分発の普通(高槻から快速)に乗り込む。
携帯を開いてGoogleの乗り換え案内で到着時間を計算。
11時40分到着予定。もらった。12時までに自宅に帰れる!
しかも幸運な事に席が空いている!座れた。これで足は死なない。
鈍行だから大阪から京都までがひたすらかったるい。暇つぶしに持ってきた読書用『幼年期の終わり』も今日ばかりは頭に入らない。かといって1人だから寝るわけにもいかない。
とりあえず携帯に入れてある読み古した小説をまた読み返しながら、レポートの内容を考える。
地元・草津駅で下車。定期券併用だから日付が変わる前に出なきゃいけなかったのだ。まあ、駅員に頼めば見逃してくれるかもしれなかったが。
そこから駐輪場に行くまでが、普段なら歩くだけでいいんだけども、それが今日に限ってはもう、足が限界。
自転車で普段なら2km強を10分でぶっ飛ばすこの俺が、どんなに頑張っても15分かかってしまった。
12時ジャスト。帰宅。
俺はまだ興奮冷めやらぬ中、とりあえず母親にお願いしてVAN HOTENを作ってもらった。
マッキーはあのCMをやってくれないのだ。出ても売れないからだろうか。それは言ってはいけない。