異質等価値。

春休みから最近にかけて、ずっとSONARにかかりっきりです。
自分が作りたいと思って自発的にやってるものもありますが、むしろバンドでプレゼンするために2つ3つ曲をアレンジしなきゃいけなかったのが大変でしたかね。
そうそう、マルチプレイヤーだからなのかDAWをいじるのが趣味だからなのか、バンドでは自ずとアレンジャーの仕事があるんです。
作詞作曲よりは編曲、とくに一度完成されたものを自分の耳でバラバラにして、好きなスタイルに組み上げる作業が気持ちいい。
そのせいでmuzieとかで音楽公開しにくいんですがニコ動で作るとなると動画も作れなきゃいけないというなんかアレ。


地元でバンド始めるべくちょいちょい動いてはいるんですが、それがドラムレスなので、どういう形に展開していくか考えているところ。
高校時代のギター班(部)のように、或いは今俺が大学で所属しているサークル『P.S.』のように、バンド編成にこだわらない、もっとプリミティブな形で音楽をやるというのがひとつ。
そしてもうひとつは、ドラムと、それを中心としたバッキングを打ち込んで作り、それを使ってバンドとして成立させる、というやり方。
俺にとっての異質等価値は、この2つ。
今回はこの後者について、アレンジをしながら考えていることを書き置き。


バンドやってると、どうしても全部生じゃないといけない!という錯覚に陥りがちだけど、実際のライブなんか見てたらその限りではない。
人間のメンバーは核になる楽器だけで、実は2本のギターのうち片方は録音とか、バックのコーラス、ストリングスなどは録音なんて全然おかしなことじゃない。
ユーミンとか見てると逆に、ギタリストはふたり、コーラス隊2〜3人、パーカッショニストまでいて、生(シンセ含む)にこだわってるような気もしますが。
違う気分の時に(なんじゃそりゃ)声優のライブとか見るとそこらへんこだわりがないんですよね。


ライブのバッキングに持ち込み音源を使用することについては「ライブに打ち込みを導入する方法」に詳しい。
本当はノーパソ持ち込んでDAWから複数出力できれば、自分がクリックと同期したりということも可能ではあるんだけど、設備的に現実的ではないかなと。
実際はCD-RかiPodから鳴らすことになるかな? それがどれくらいPA泣かせになるのかまだ知る由もないので嫌な予感がするのだが。


で、こんなふうにSONARをいじりながら、プリセットのSI DrumKit(バスドラ、スネア、タム周り)やDropZone(金物全般)のような(好みで分けて使っている)、多分サンプリングされたドラム音源や、Synth1のようなフリーのアナログシンセサイザー、演奏的には手で鍵盤を弾いたりマウスでカチカチして機械にシーケンスしてもらったり、そして自分のギターを足したり。
自然といろんな性質の音を足していくわけですが、俺はその、いろんな形の音が異質かつ等価値なものとして共存しているこの世界が何気に好きだったりします。
必ずしもサンプリングが偉いということもなく、生のギターが偉いということもなく、アルペジエーターが出すピコピコ音も、きれいなストリングスも、自分でランダムLFOで手で作ったノイズ音もどれもがその立場・居場所をちゃんと持っているってのが面白い。


もちろん傾向ですが、「生っぽさ」「機械っぽさ」ってのはベースとドラムが決めると考えてるので、
そういえばサンプリングじゃないドラムって使ったことないね。
次は電子音だけでなんかつくろ……。